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shinbunshiさんとのハンド考察

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いやー、更新しなくてすみません。

ちょっと気分を変えて更新増やして目標は週に2回・・・・。

さて、もう2週間ほど前の話だが、pokerstarsのスーパーノヴァエリートのshinbunshiさんとポーカークラブMでトーナメントをご一緒する機会があった。

この時非常に勉強になったハンドがあるのでそのことをご紹介。

参加人数は10名ほどの1テーブルでうろ覚えだがブラインドは50-100-Ante0で序盤だったと思う。

スタック15000持ちで開始しており、皆それほど変動していない。

自分はBTNでAh9hが配られた。

自分までにMPから1コール入り、自分は400にレイズ。BBのshinbunshiさんとMPがコールし、3人でフロップへ。

ポットは1250

フロップ:5h5d8h

ナッツフラッシュドローを手にした。

BBのshinbunshiさんがドンクベット900→ミドルポジションの人がコール

本来ならここでレイズするところなのだが、手前で1コール入り、オッズが良くなった、ポジションがある、などなんだかんだ理由をつけて消極的に引きにいってしまいジャストコール。

ポットは3950

ターン:Jc

引けなかった。shinbunshiさんはベット3800。ほぼポットサイズである。

せめてMPにコールしてもらい少しでもオッズが良くなることを期待したがMPはダウン。

自分は悩んだ末にこれもコール。フラドロだとバレバレだろうなーと思った。

リバー:Jd

結局引けずにAハイ。

shinbunshiさんはベット2600。

おもいっきりバリューベットされた。

自分はそれほど考えずにダウン。

shinbunshiさんは67oのオープンエンドを見せてくれた、ナイスベット。

こちらが「Aハイでコールできませんでした」と言うと「フラドロですよね」と、やはりバレバレであった。

さて、これでこのハンドは終了なのだがこのハンドの後タバコを吸いながらで思い返している時、最後のベットはコールできたのではないか?という考えがよぎった。

オリジナルレイザーの自分のハンドはおそらくAxだと思われていて、フラドロに見えるプレイをしていて、shinbunshiさんはしっかりとフラドロだとわかっていた。フロップで自分がジャストコールしていることからもポケットは消してたのではないだろうか。(ポケットならレイズしていたと思う。)

きっと75%がフラドロ、20%が44、66、77などのローペア。5%オーバーペア、くらいの感覚じゃないかな?(このへん聞いておけばよかった)

自分がshinbunshiさんのハンドをなんだと思っていたのか。

5のトリップスの可能性(最後は5フル)、8ヒットの可能性(最後はJ8の2ペア)、Jを拾った可能性(最後はJフルだがこれはまずないだろう)、ミドルポケットの可能性、67オープンエンドやフラドロの可能性、どれもあるかなと思っていた。つまりドロー以外には自分は負けている。

そして75%以上でこちらのことをフラドロだと思っていたのなら、shinbunshiさんはこちらがリバーでドローを外したことをわかっているはずである。

こうした状況で、もしshinbunshiさんがドロー以外のショーダウンバリューのあるハンドを持っているのであれば、リバーはチェックコールにしてブラフキャッチというのが最も期待値が高かったのではないだろうか。なぜなら最後打ったところでほぼフォールドされるのがわかっていたはずだからだ。しかしそうぜずに最後打ってきた。と疑えば、最後はコールできたかもしれない。

ここまで現場での考え、そして以下が家に帰ってからの考察。

最後のベットは、チェックチェックでまわってしまうとAハイに負けてしまうことになるからだ。つまりブラフの時にバリューを産むベットだ、やっぱりコールできた!

いやまてよ?

リバーでボードに2ペアができて、Aハイで自分にもショーダウンバリューが生まれた、なのでもしリバーでチェックされていたらチェックしてショーダウンしていただろう。ところが最後にベットされたために、「Aハイでコールされるかもしれない状況なのにうってきた」=「Aハイ以上のハンドを持っているのだろう」と考えたのも事実だ。

ちょっと複雑になってきたので整理してみよう。

shinbunshiさんが5フル、Jフル、ポケットなど強いハンドを持っていて相手がAハイだとわかっていた場合

  • チェックコールでブラフキャッチ
    ⇒Aハイでのショーダウンバリューが増えたのでブラフは期待でいない
  • バリューベット
    ⇒Aハイにコールしてもらえるかもしれないので期待できる

 

shinbunshiさんがドロー滑りで相手がAハイだとわかっていた場合

  • チェック
    ⇒ほぼチェックでまわるのでポットを諦めることになる
  • 大きくベット
    ⇒フルハウスの主張にしては降りてほしいベットに見えるのでAハイにコールされる可能性がある
  • 小さくベット
    ⇒バリューベットに見え、フルハウスの主張とマッチする

ということになる。

つまり最後の小さなバリューベットは、どのようなハンドにしろ最も合理的なベットだったわけだ。

つまり自分(鮫肌)が

  • 思考レベル1
    こんなボードでAハイなんかでコールできない。相手は何かしらハンドがあるだろう、フォールドだなこりゃ
  • 思考レベル2
    フラドロ滑りに見えてるはずなのに最後のベットはおかしくないか?額も小さいしコールする価値はある、コールだ
  • 思考レベル3
    こちらのことをAハイだとわかっていて、Aハイでもコールする価値があるボードでバリューベットしてきた、これは本物を持っている可能性がある、ベット額もバリューベットに見える、これはフォールドしたほうがよさそうだ

と、自分の思考レベルによって判断はわかれることになる。

最も恥ずかしいのは自分が思考レベル3でダウンしたのではなくて思考レベル1でダウンしたことだ。

では思考レベル4の考え方はできなかっただろうか。おそらく今回の流れでリバーまでいって思考レベル4というは無理だった気がする。

まずはフロップでのshinbunshiさんのドンクベットにナッツフラドロでレイズすべきだった。今回ジャストコールしたのがまずミスだ。

ではshinbunshiさんのフロップでのベットをドローでのブロックベットの可能性が高いとリーディングし、それに対して自分がジャストコールしたことで相手にフラッシュドローだと思わせたことを認識した上で、ターンでのshinbunshiさんのポットベットに対してレイズできたのかどうか。

AJのみストーリーに合う。トリップスの可能性がある中、TPTKぐらいでポットベットにリレイズするのは危険だが、ドローでのブロックベットだとリーディングしているのならレイズできたはずだ。

もしここでAJを主張してブラフレイズして、shinbunshiさんにリレイズされればもちろん降ろされていただろう、5にしか見えない。

ターンのブラフレイズにコールされたとしても、リバーのJで今度はもう一度こちらがブラフする価値が出た。ターンでJヒットを主張したため、リバーでのこちらのベットもストーリーに合う。

こうした流れであれば、67のオープンエンドであるshinbunshiさんはフォールドしていただろう。

結論としては、今回のハンドは、最後コールできなかったのがミスではなく、ポストフロップでのプレイ全般が未熟だったということになる。

とまあ、結果を見てからの考察なので、こんな考え方がプレイ中にできるかどうかはわからないし、それが中々できないのがポーカーであるから後の祭りなのだが、こういう思考ができるようにならいないとなーと思った次第。

一番の収穫は、自分のハンドが相手になんだと思われているか、ということを最近しっかり考えてなかったなーと反省できたことと、やっぱりパッシブなプレイよりアグレッシブなほうが良い、ということだ。

強いプレイヤーと対戦するのは最高に勉強になる。


ポーカー日記 9月29日,30日ダイジェスト

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土日はずっとポーカー漬け。

  • 土曜15:00~18:00
    Poker Factory マンスリートーナメント1部
  • 土曜18:00~20:30
    Poker Factory マンスリートーナメント2部
  • 土曜21:00~24:00
    Gold9 Gold cup MEGA DEEP
  • 日曜13:00~16:00
    Club M Final
  • 日曜16:00~20:00
    Club M サイドイベント

今月はGold9に行く回数が少なかったのでファイナルに出れるラインギリギリで、そのために土曜のメガディープに参加したのにPoker Factoryの疲れもありルーズに参加しまくってあっさり飛んだ。Gold9に通い始めてはじめてファイナルを逃す・・・。

ということでこの週末はどれもパッとしない成績だったが、記憶に新しいMでのプレイをいくつか。

Club M Final

Club M Finalの残り38名中残り15名でブラインド600-1200。

スタックが1.3万ほどでショートでBBの時、そうへいさんがミドルから3000にレイズ、後ろでぽにょにいさんコール、BBの自分はハンド見ると7d8dでコール。

ポットは12600

フロップ:5h6dAs

オープンエンドとバックドアフラッシュドローを手にした。

スタック的にはもう自分から入れてもいいがどちらにしろそうへいさんかぽにょにいさんのどちらかはAをヒットしているだろうから、まずコールされるだろう。

それなら最大限稼ぎたいので、何があろうと突っ込む覚悟でチェックでまわす。

そうへいさんがベット3000→ぽにょにいさんレイズ8000→自分は残り1万オールイン→そうへいさんダウン→ぽにょにいさんコールでAKが出てくる。

ターン4でストレートを引いてスタックを3倍近く増やし3.8万ほどに。

ぽにょにいさんがプリフロップAKで3ベットされてたら自分は降りてたと思うので、これはラッキー。

その後テーブルを変わり数ハンド目に+1で99が入る。

2800にレイズするとBTNでチップリの大将(自分の勤める会社の社長です)がオールイン。スタックは9万くらいある。

自分までダウンでまわってくる。

これは間違いなくAKだ。しばし考えるもここで取りにいかないと優勝は見えない、とコール。

やっぱりAKが出てくるもフロップAで終了。

まあこれはしょーがない。

Mのファイナルは30分ストラクチャーでブラインドも超ゆるやか。優勝が決まったのは20時を過ぎていた。

ブラインド的には後1時間くらいかかってもおかしくなかったが、最後はお互いトップペア同士でぶつかり勝敗がついた。

ストラクチャーに追われて大ジャンケン大会(ブラインドが上がりすぎてみんな余裕がなくなりプリフロオールイン対決連発)になるようなトーナメントが多い中、こうしたしっかりと戦えるストラクチャーを用意してくれているMはさすがポーカー専門のお店だ。

自分は飛んだ後同じMで開催されたサイドトーナメントに参加することに。

Club M Side Event

サイドでもそうへいさんが暴れまくっていて一旦スタックを持つと嵐になる・・いやそうへいさんはスタックが無くても嵐だけど・・・。

自分はトップ2ペア作るとストレートがいてJJでレイズするとKKがいたりしてじりじり減らす。

全部まこみちさん(JPT大阪チャンピオン)が相手だった、この日はまこみちさんにだいぶ持っていかれた。

その後UTGでTTでレイズするとまたまこみちさんがコール。

フロップ36JのJハイボード。本来CBを打つ場面だが、ちょっとだけ返してもらおうとチェックでまわす。

するとまこみちさんベット→自分コール

ターンラグで自分チェック→まこみちさんベット→自分コール

リバーもラグでチェックチェック。

TTを見せるとまこみちさんも88を見せてくれた。

フロップ、ターンと2回コールされたらワンペアではリバーではなかなか打たない慎重なプレイヤーだからこそできるチェックコール体制だ。

アグレな人ならリバーでもうってくる。そしてJが落ちている以上自分はリバーでのビッグベットにTTではなかなかコールできなかっただろう。

チェックコールというパッシブなプレイの難点は、リバーで打たれてもTTでも勝っているかもしれないと、自分のいいように考えてしまうことだ。

自分からベットしたわけではないので、自分の立ち位置がわからない。今回の場合、プリフロでリレイズが無かったので、オーバーペアは無く、AJ、KJ、QJがハンドレンジに入っていたため、これらのハンドには負けているなと考えていた。そしてKJ、QJ程度であれば、フロップ、ターンとコールした時点で、セットのスロープレイを警戒してリバーはチェックでまわるだろう、という希望的観測の上で、ずっとチェックコールだ。

これは「強みを見せたらアグレッシブに、弱みを見せたらタフに」という考え方を実戦している。

どういうことかというと、プリフロでレイズ(強みを見せる)したなら、フロップでAが落ちたら(たとえAを持っていなくても)ベットすべきなのと同様に、こちらが弱みを見せるということは、相手にブラフや弱いハンドでベットする機会を与えているわけだから、自分もそれなりのハンドがあればタフにコールすべき(できる)、という考え方だ。

今回のハンドの場合、もし自分がCBを打っていたら、88のまこみちさんはそのまま降りてしまっていたかもしれないし、コールしたとしてもターンやリバーの自分のベットにはコールしてくれない上手いプレイヤーなので、あえて選んだリスキーな選択である。

要は、CBを打った場合にまこみちさんがコールしてくる時のハンドレンジは狭くなるが、チェックでまわした時にベットしてくるハンドレンジは広くなる、ということだ。

もしCBをうってまこみちさんがコールしてきた場合、まこみちさんのハンドは高い確率でJT~AJのJとハイカード、もしくはオーバーペアである。(AJやオーバーペアならレイズかもしれないがポジションを活かしてジャストコールする可能性もある)

ところがこちらがチェックでまわすと、こちらのハンドがAK、AQ、AT、KQ、77、55といったそれほど強くないハンドに見えるため(ポケットならだいたいCBうつので、たぶんAQかATに見えてたと思う)、まこみちさんは同じくそれほど強くないAQ、AT、KQ、99、88、77、55、44、22といったハンドでベットしようという判断をする。よって、こちらのベットにコールされた時よりも、相手のベットにコールしたほうが、TTが勝っている可能性が高い状態でポットを築くことができるのだ。

一言でいうと罠プレイなのだが、Jが落ちたボードでTTは罠にはめれるほど強いわけではないので、リスキーということである。

その後BBでタイミングよくAAが入りなんとか回復し、地道に増やしてスタック1.6万になる。

ファイナルテーブルになってブラインド1200-2400の時、BTNからそうへいさんが1.5万にレイズ、自分はSBでハンドを見ると55、このシチュエーションでのそうへいさんのレイズハンドレンジは広すぎるので55でも戦えそうである。ちなみにそうへいさんもJPT大阪のチャンピオンだ。

自分ジャストコールして後ろに1000ほど残す(なぜかジャストコールしたくなったw)

するとBBにいたぽにょにいさんが5万点くらいのオールイン!

まじか・・・と思いつつももしかするとこれはプロテクトになるんじゃないかと、逆に喜ぶ。

そうへいさんは「それは無理やわ」といいつつハンドを捨てた。おおし!

自分はもちろんコールしてぽにょにいさんAKをショウ。

ナイス!

フロップ:JJ4

そうへいさん「何やってんねん!おれJ4や!」とディーラーに怒鳴るw

ほんとにそうへいさんのハンドはJ4だった・・・結局リバーまでAもKも落ちず、なんとトリプルアップする。九死に一生を得たとはこのことである。

その後もそうへいさんが暴れまくって自分は何もしない間にどんどん順位は上がり残り3名、自分が一番スタックが小さい。

そろそろ勝負しないとなーと思ってる時にBTNからそうへいさんの(いつもの)レイズにQ7で気合のオールイン、するとBBにいたぽにょにいさんもクイックでオールイン、げげー!そうへいさんも少し悩みコール。

そうへいさんKTsぽにょにいさんAQoでフロップQで自分もQがあたるがキッカー負けでそのまま飛んだ。

サイド優勝はその後Aトリップスでドカンと稼いで逃げ切ったぽにょにいさんだった。

この日はずっとそうへいさんの横でプレイできたので、そうへいさんのプレイをじっくり見れて中々勉強になった。

この人はフィアエクイティー半端無くもっていそうw

ポーカー日記 10月6~8日ダイジェスト

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先週末は

  • 6日ポーカーファクトリーのファイナル
  • 7日ロケッツファイナル
  • 8日つぐ兄祝勝トーナメント

と、おもしろいトーナメントが立て続けだった。どれもパッとしない成績だったけど・・・

6日ポーカーファクトリーファイナル

ポーカーファクトリーのファイナルは、ファイナル参加シート数が開始スタックに反映されるトーナメントで、下が1.5万、最大で3万点持ちでスタートできる。自分は3シート獲得していたので2.5万でスタート。

中盤まで少し増やして3万点ほどになり200-400の時にミドルのブライアンが1100にレイズ→後ろの吉田さんコール→BTNの自分はハンドを見るとKKで3200に3ベット。

すると二人共ジャストコール。ポットは1万ほどになる。

自分のこのシチュエーションでの3ベットのレンジはJJ~AA、AKだと思われているはずだ。

ジャストコールしたブライアンのレンジはTT~QQ、AQぐらいか(AKなら4ベットするだろう)。吉田さんはこういう時いろんなハンドで入ってくるので正直レンジはあんまり絞れない。

フロップ:962レインボー

するとブライアンは7200のドンクベット→吉田さんダウン。

自分はメイクで2万にレイズ。残りは7000ほど。するとブライアンは3ベットしてオールイン要求してきた。

99のセットかAAにしか負けていなさそうなボードである。AAはプリフロのアクションから消している。

よって負けているのは99、勝っているのはQQ、JJ、TT、AKかAQでブラフだ。

自分「これは降りれないわ、コール」
ブライアン「ほな負けてるわ」

といってQQをショウしてきた。ターンリバーと何もおこらずダブルアップする。

QQはプリフロで4ベットしていれば吉田さんのアクションにもよるが自分はおそらく5ベットしていただろう。そうすればQQをは容易く降りれたかもしれない。

これで7万ほどのチップリになるが、直後にセカンドチップリだったタケさんとぶつかり6万に減らしてファイナルテーブルに。

ここからハンドがびっくりするほど入らず、3周くらいハンドを捨て続け、スチールで少し戻し、というのを繰り返す。

スタック6万ほどの時にブラインド2000-4000でUTGのしげるさんが1.2万ほどのオールイン。
すぐ後ろの自分はハンドを見ると88。

後がないしげるさんのレイズはそれほど強くなさそうで、88で十分コールできる。しかし自分の後ろにアクションを残すプレイヤーが多すぎて、このオールインにジャストコールすると後ろで被せられた時にしんどい。よって自分から2.5万にレイズする。

後から聞くと、BTNにいたタケさんは被せようかと考えていたようなので、レイズしていてよかった。

全員降りてしげるさんはK7をショウ。

ボードはターンまですり抜けるもリバーでKがペチッと落ちてスタックを減らす。肩弱っ!

最後はスタック5万でブラインド3000-6000の時にBTNからA2で1.5万にレイズ→BBでチップリのタケさんオールイン。

これに根性コールしてTTが出てくる。フロップで2が当たるも何も起こらず5位で終了。このA2は降りないといけなかったかもしれない・・・。

7日ロケッツファイナル

ロケッツは大阪のカジノスポット5店舗から10名ずつ選抜された猛者が集まって行われるトーナメントである。

前回はAKでオールインし、優勝者の和田さんに66でコールされて吹っ飛び7位だった。今回はそれよりも上の順位にいきたい。

ゲームがはじまって4ハンド目くらいにミドルでAAが入る。ブラインドはまだ25-50。

すると右隣のしげるさんが125にレイズ→自分は350に3ベット→SBのヤンさんが800に4ベット→BBのミカさんがジャストコール→しげるさんはダウン。

ポーカーをしていて最もエキサイティングな瞬間である。プリフロでAAを持っていて、まわりで激しいアクションが行われる時ほど興奮することはない。

自分はAAモロバレだろうと思いつつも2名相手よりも減らしたほうがいいと考えて3200に5ベット。

するとヤンさんとミカさんどちらもジャストコール!!マジか、KKいるのかもしれない。

2.5万スタックで開始して4ハンド目に1万のポットを争うことになってしまった。

フロップ:Ah4d6s

ナッツ!!!

ヤンさんチェック→ミカさんチェック。

二人ともハイポケ濃厚だがAKもあり得る。

ここでベットしてバリューを取れるのはAKだけだろ。二人共ハイポケだった場合ここでベットするとあっさり降りられてしまうので、KKを装ってチェック。(仮にKK持っててもベットすると思うけど・・・)

ターン:Js

どちらかがJJなら最高だ。ヤンさんチェック→ミカさんベット4000。

JJ、AK、AJもあり得る。

自分レイズメイク1.1万→ヤンさんダウン→ミカさんは少し悩んでコール。

リバー:5s

32にはストレートを作られたがまずない。スペードはフラッシュ完成だがこの時少してんぱっていてフラシュ見えてなかった。でもまあAsKsしかフラッシュの可能性はない。

ミカさんチェックに自分は残り6000ほどオールイン。ミカさんは相当悩んでいたが、これは降りれない、という雰囲気。きっとJJだ。

ミカさんは渋々コールしてJJをショウ。いきなりダブルアップする。

その後スタックはいったりきたりして800-1600の時にミドルから99でスチール成功、次にATsが入り連続スチール成功、その直後に+1でハンドを見るとAKsが入る。

うそくさい3連発目でこのプレミアハンドはナイスだ。

UTGのマツモトさんが4000にレイズインしてきたが、9000に3ベットすると、マツモトさんはジャストコール。2万近いポットだ。

フロップはローが並んでAKsは華麗に滑る。一応バックドアフラッシュだけついた。

するとマツモトさんは1.2万のドックベット。これはきっとミドルポケットだろう。セットならチェックしているはずだ。

自分は残りの4万ほどをオールイン。ミドルペアは絶対コールできない。

マツモトさんは相当悩んでいたがダウン。なんとかポットをとる。

その後スタックはまた上下して残り10名の時点でスタック7万点(アベレージ10万)。9名からファイナルテーブルなので、後1名飛んだらファイナルテーブルだ。

自分BB、ブラインド2000-4000の時にSBのブライアンがレイズ1.1万、自分はハンドを見ると7h8hでコール。スタックはお互いほぼ同じ。

フロップ:2d5s6c

オープンエンドを手にした。

ブライアンはチェック。

おかしい、当たってなくてもこちらのハンドをハイカード2枚と読んで、滑ったであろうこちらを降ろしにきてもおかしくないのにチェックした。これはチェックレイズあるなと考えたが、それでも降りないことを決めて1.5万ベットする。

するとブライアンはオールイン。自分はクイックでコール。

ブライアンはやってもうた、という顔をしたけど、たぶん現状こちらが負けているだろう。

自分「いや、たぶん負けてるで」こちらが78sを見せる。

するとブライアンはJ5をショウ。ミドルヒットである。

ブライアン「アウツめっちゃあるな」

後で勝率計算機で勝率を調べてみると、2オーバーオープンエンドで勝率は綺麗に50%だった。

ターンリバーは自分の助けにはならず、超ショートになった。

その後SBの自分までフォールドでまわってきたのでT8oでオールイン。BBにいた和田さんはハンドを見ずにコール。K6sが出てくる。

フロップで和田さんのK6sはセカンドナッツフラッシュになってあっという間に飛んだ。

ということでロケッツはファイナルバブル。前回よりも順位を下げてしまった・・・。

しかし今回は大きなミスはなく、最後の2オーバーオープンエンドだけ完全なコインフリップだったが、まあ肩で負けたのならしょうがない。次回もがんばろう。

8日つぐ兄祝勝トーナメント

この日はつぐ兄がMacau Poker Cup Chanpionship Event4: Charity Eventに優勝したのをお祝いするトーナメントで、スタック、ストラクチャーなど全てこの本番とまったく同じもので行われる。

スタートスタックが2000で、リバイが2回できて4000点ずつというおもしろいルールだ。

2000点でスタートして飛んだらリバイするも良し、6000でスタートするもよし、いきなり1万にするのもよし。

自分は6000ではじめて、飛ぶかリバイ終了時点で残り4000を追加する方針ではじめる。

ちなみにこのトーナメントのストラクチャーは鬼だった。あっというまに10BBになる。

序盤すこしルーズに参加してしまい6000を3000まで減らすがAAで6000まで戻す。

後は66でJKのオールインを受けて増やしたが、それ以外はほとんどオールインスチールで稼ぐ。

3ベットでオールインしかできないくらいブラインドキツイw

最後はスタック2.5万点で3000-6000の時、BTNが1.2万ほどオールイン→SBの中井プロが3万ほどオールイン→BBの自分はハンドを見るとA4oで悩む。

BTNの人は直前でビッグポットを失ってショートになってのオープンオールインなのでおそらくレンジは恐ろしく広い。

だけどSBの中井プロはタイトで有名である。絶対変なハンドは出てこない。

しかし「BTNのハンドは弱そう」→「中井プロもそれをわかっていてKハイでもコールしそう」→「よって自分はA1枚で戦えそう」という自分に都合のいいリーディングをして根性コール。

BTNからは74が出てくるが中井プロからはAJが出てくる。

この局面でしっかりとAJ・・・さすがっす・・・。

フロップでJが落ちてシートオープン。あー、最後はダウンだったかなぁ・・・。

それにしても後半はオールイン大会になっていて、まさに「世界は肩でまわっている」という本トーナメントのキャッチコピーの通りだったw

その後飛んだ人達と数名でブラフのディープに参加する。

序盤から順調に増やして4万点ほどになってからハンドが腐りだしてK9でスチールを試みるとBENちゃんがBTNでコール。

フロップにAが落ちて自分はど滑りする。A主張のCBを打つとBENちゃんは「ターン見てから考える!」といってコール。あかんこれはAあるな。

ターンラグで根性セカンドバレルうつも5万点のオールイン要求が飛んできて光の早さでダウンするとA見せてくれた。スタックは2万点になった。

K9なんていうマージナルハンドはボードと絡まないかぎりスチールに失敗した時点で諦めるに限る。

この日BENちゃんは「今日の目標はポーカー道にのることです!」となぜかこの日記に載りたがっていた。

自分は「降ろした日記しか書かないから降りて!!」と言うがまったくその逆のプレイをされるw

その後ファイナルテーブルになり89sでレイズするとBTNのBENちゃんが「ポーカー道に載る!」と言いながらコールしてくる。

 

降りてくれw

 

フロップKQ9の2ダイアでボトムヒットフラッシュドローになる。

全弾打ち込むとBENちゃんは「載りたかってん!」と言いながら45s(だったかな?)を捨てる。

 

降りてくれw

 

最後は残り5名でUTGでハンド見ると55が入る。ブラインドは1500-3000で自分のスタックはほぼ3万で10BBしかない。

オールインするとBTNのBENちゃんが「ポーカー道!コール!コール!」といいながらにこやかにあっさりコール。

AK出てこいいいいい!

 

AA出てくる。

 

なんでやねんw

フロップにAが落ちてダメ押し、何も起こらず終了。BENちゃんはチップリになった、はず。

最後「優勝しろよ!」と肩を叩いたのだが翌日結果を見るとヤンさんに破れて2位だったようだ。

そこは優勝してくれ。

リバーでのベット

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リバーでベットする時、そのベットがなんのためのベットであるのか、理由がなくてはなりません。フロップやターンと違い新たなカードは登場しないため、ハンドが進展することはありません。つまり、プレイヤー同士のハンドの勝敗はすでに決定しているのです。

このような状況で、なんとなくベットしていては、いつまでたっても初心者の域をでれないでしょう。特にポジションがない場合のベットは特に考えなければなりません。

なぜベットしたのか合理的な説明ができてはじめて正しいアクションと言えます。

合理的かどうかを判断するために、まずあなたのベットが起こすその後の現象を全て書きだしてみましょう。

  1. あなたよりも弱いハンドのプレイヤーがフォールドする
  2. あなたよりも弱いハンドのプレイヤーがコールする
  3. あなたよりも弱いハンドのプレイヤーがレイズする
  4. あなたよりも強いハンドのプレイヤーがフォールドする
  5. あなたよりも強いハンドのプレイヤーがコールする
  6. あなたよりも強いハンドのプレイヤーがレイズする

さて、これらの中であなたの利益(合理的)となるのはどれでしょうか?

最も利益になるパターン

2.あなたよりも弱いハンドのプレイヤーがコールする
4.あなたよりも強いハンドのプレイヤーがフォールドする

ベットの基本的な目的はこの2つになるはずです。

2は、あなたよりも弱いハンドにコールしてもらい、利益を増やします。いわゆるバリューベットです。
4は、あなたよりも強いハンドにフォールドさせることで、利益を増やします。

リバーでのアクションなので、ドローに捲くられるというシチュエーションは存在しません。

プレイ次第で利益にも損害にもなる

3.あなたよりも弱いハンドのプレイヤーがレイズする

これは、あなたのスキル次第で利益にも損害にもなり得ます。

3は、あなたよりも弱いハンドでレイズ、つまりブラフされていることになります。もしあなたがフォールドすると、本来得ることができるはずだったポットを失うことになるので、大きな損害となります。相手のブラフを見破ってコールかリレイズできた場合に、あなたは大きな利益を得ます。

損害が出る

1.あなたよりも弱いハンドのプレイヤーがフォールドする
5.あなたよりも強いハンドのプレイヤーがコールする
6.あなたよりも強いハンドのプレイヤーがレイズする

1は、厳密に言うと損害は出ていませんが、利益を増やせる可能性が高い状況をみすみす逃していることになるため、損害を出しているととらえることができます。

5は、あなたよりも強いハンドでコールされるため、あなたのベットは損害を増やしたことになります。

6は、基本的にあなたはフォールドするしかありません。相手のほうが強いからです。もし、さらにレイズすることで相手を降ろすことができれば大きな利益となりますが、「こちらのリレイズに対して相手は降りる」という判断を下す必要がありますし、リレイズをコールされた場合の損害は寛大ですから、非常に難しい選択です。

これらのことから、リバーでの基本的なベットの目的は

「あなたよりも弱いハンドのプレイヤーにコールさせるため」
もしくは
「あなたよりも強いハンドのプレイヤーにフォールドさせるため」

に行います。逆に言えば

「あなたよりも弱いハンドのプレイヤーにフォールドさせるため」
もしくは
「あなたよりも強いハンドのプレイヤーにコールさせるため」

にベットは行うべきではありません。

例:こんな時はベットすべき?

全員100BB持ちの6人テーブルでUTGのあたなは9s9cでリンプインしました。ルースなBTNがコール。タイトなBBがチェックしました。ポットは3BBです。

フロップ:4c5hTd

全員チェックしました。

ターン:2h

BBチェック→あなたベット2BB→BTNコール→BBダウン(ポットは7BB)

リバー:Js

あなたは9のワンペアのままです。あなたはもう一度ベットしますか?それともチェックしますか?

何が合理的なアクションなのかを検討してみます。

ベットする場合

あなたはベットしました、このベットはなんのために行ったのですか?

利益を産むためのアクションであるなら、上にも書いたように

  • あなたよりも弱いハンドにコールさせる
  • あなたよりも強いハンドを降ろす

このどちらかが目的でないといけません。

ではベットしたことで発生する損害と利益の可能性を考えてみましょう。

まず相手があなたよりも強いハンド、つまり今回の場合、2ペア以上はもちろん、TやJヒットを相手が持っている場合を考えます。

フロップがオールチェックでまわったことから、BTNはTは持っていなさそうですから、最後に落ちたJを持っているかどうかが焦点になりそうです。ただし、セットや2ペア、63でストレート完成などの可能性は低いとはいえあり得ます。

これらのあなたよりも強いハンドを降ろすことができれば、本来(ショーダウンした場合)失っていたポットを得ることになり、大きな利益を産みます。

このボードでJヒットや2ペア以上のプレイヤーは降りるでしょうか?(きっとコールされるでしょう。)

次に、利益を出すためには、あなたのベットによってあなたよりも弱いハンドにコールさせないといけません。

相手がどのようなあなたよりも弱いハンドであればコールするでしょうか?

あなたの9ポケットよりも弱くて、なにかしらの役になっているのは、33、66、77、88などのロー、ミドルポケットか、2、4、5のワンペアといったハンドです。これらのハンドを持っている可能性はどれくらいあるでしょうか?また、相手はAハイでもコールするようなタフなプレイヤーでしょうか?

ルースな相手なので、4や5を持っている可能性はありますが、それであればフロップでチェックしているでしょうか。ポジションがBTNで自分までチェックでまわってきてミドルヒット、ボトムヒットで打たないようなプレイヤーですか?66、77、88というハンドでBTNというポジションからプリフロップでリンプインするようなプレイヤーですか?

こう考えると、あなたよりも弱いハンドを持っている可能性は低そうです。よって、そのようなバリューの取れるハンドでコールする可能性はものすごく少ないことがわかります。

また、あなたのベットに対して、レイズしてくる可能性もあります。

相手のハンドがあなたよりも強いのであれば、あなたはフォールドしなければいけませんし、あなたよりも弱いハンドでブラフレイズしてきた場合は、あなたはコール(もしくはリレイズ)しなければなりません。レイズされた時に、相手のレイズをブラフとリーディングでき、コールすることができますか?このシチュエーションではレイズされてコールするのは難しいのではないでしょうか。

さて、あなたの行ったベットというアクションによって起こりえるその後のシチュエーションが全て出揃いました。

  • あなたよりも強いハンドでコールする(あなたはベットした分だけ損害を増やす)
    →ありえる
  • あなたよりも弱いハンドでコールする(あなたはベットした分だけ利益を増やす)
    →ほとんどない
  • あなたよりも強いハンドでフォールドする(あなたはポットサイズの利益を得る)
    →ほとんどない
  • あなたよりも弱いハンドでフォールドする(現状維持)
    →ありえる
  • あなたよりも強いハンドでレイズしてくる(あなたはベットした分だけ損害を増やす)
    →ありえる
  • あなたよりも弱いハンドでレイズしてくる(あなたはベットした分とポットサイズの損害を被る)
    →相手のプレイスタイル次第

となります。あなたが利益を得るパターンはほとんど無く、損害を増やす可能性と現状維持の可能性が大きな割合を占めています。

つまり、あなたのベットは損害こそ産めど、利益はほとんど産まないアクションであることがわかります。

なんとなく勝っていそうだから、という理由でベットしても、期待値はマイナスのプレイなのです。

チェックコール

同じシチュエーションで、ベットはせずにチェックコール(相手にベットされてもコールする)したとします。

あなたが先にベットした場合と比較して、一番大きな差は、相手がブラフする可能性が大幅に増えることです。

相手のハンドがあなたよりも強かった場合、相手はもちろんベットしてくるでしょうから、あなたはコールすると相手のベット分の損害がでますが、あなたが先にベットしたとしても相手はコール(もしくはレイズ)していたわけで、どちらにしろ損害が出るのです。

しかし、相手があなたよりも弱いハンドだった場合、Aハイやスモールポケット、ドロー滑りなどでブラフしてくる可能性がぐんとあがります。これをコールして利益を増やす機会を作ります。いわゆるブラフキャッチです。

もちろん、あなたより弱いハンドでそのままチェックする可能性もかなりありますが、どちらにしろ、相手がそのようなマージナルハンドであればなたがベットしていても降りていたと思われるため、ベットしたほうが利益が増えるわけではないのです。

  • あなたよりも強いハンドでベットしあなたはコール(相手がベットした分だけ損害を被る)
    →ありえる
  • あなたよりも弱いハンドでベットしあなたはコール(相手がベットした分だけ利益を増やす)
    →ありえる
  • あなたよりも強いハンドでチェックする(現状維持)
    →ありえる
  • あなたよりも弱いハンドでチェックする(現状維持)
    →ありえる

あなたよりも強いハンドを持っている場合に損害が出るのはベットした時と変わりませんが、あなたより弱いハンドでブラフしてくる可能性が増える分、利益を産む可能性が広がっているのがわかります。

チェックフォルド

チェックして、相手に打たれたら降ります。これはあまりにも消極的な選択肢です。99はそれほど強い状況ではありませんが、打たれたら捨てるほど弱いわけではありません。トップペアやオーバーペアが無い限り打ってこないようなタイトなプレイヤーであればチェックフォルドもありですが、長い目で見ると、コールしたほうが期待値は高いのではないでしょうか。

以上のことから、このようなシチュエーションでは、勝っていると思ってもベットはしないほうがよいことがわかります。

しかしこれは絶対ではありません。ベットしたとして、相手がAハイでもコールしてきそうだと判断したらベットすべきですし。オールインすることでJヒットを降ろせると判断したら、オールインも間違いではないのです。

まとめ

リバーでは、相手のハンドと自分のハンドを比較した時に、勝っているのか、負けているのか、もしくはどちらの可能性が高いのかを相手のハンドレンジから想定し、そこから、あなたが行うアクションによってどのような利益と損失が生まれるのかまで考えてからアクションしましょう。

ハンドはあなたが勝っていると思う場合

  • ベットして相手が降りるならベットすべきでない
    →チェックコールでブラフキャッチ
  • ベットして相手がコールするらベットすべきである
    →相手がコールする最大額のバリューベット
  • 相手がブラフレイズしそうで、それにコールできるのならベットすべきである
    →バリューベットからのブラフキャッチ
  • 相手がブラフレイズしそうで、それにフォールドするのならチェックコールすべきである
    →チェックコールでポットサイズをおさえつつブラフキャッチする

ハンドはあなたが負けていると思う場合

  • ベットして相手にコール(もしくはレイズ)されるなら打つべきでない
    →チェックコールかチェックフォルド
  • ベットして相手が降りるなベットすべきである
    →セミブラフ

チップの利益以外のバリューを考えた場合

上では、あなたがハンドで勝っている時、ベットして相手が降りるならベットすべきでない(ブラフキャッチすべき)と書きましたが、チップとしての利益以外が目的であればベットしても良い場合があります。

リバーであなたがベットをして、相手がフォールドしたとします。

あなたはハンドをマックに投げ入れ、その結果テーブルのプレイヤーはあなたのことをどう思うでしょうか?

  • ブラフでポットを奪いやがったな
  • 本当に何かの役ができていたのか?Aハイじゃないのか?

など様々なイメージを与えることになります。こうしたルースなイメージを持ってほしい(ルースなプレイヤーだと思われたい)場合には、あえてベットしてアグレッシブさを主張することも間違いではありません。実はあなたがタイトにプレイしているのであれば、ルースだと勘違いしたプレイヤーがマージナルハンドで突っ込んできてくれるかもしれません。

逆にリバーであなたがベットをして、相手がフォールドし、99をショウしてマックに投げ入れたとします。

初心者は「あ、ちゃんと強いハンド持ってるからベットしたんだ」と思います。

上級者は「9ポケでそのベットはバリュー産まないだろ、ワンペアがあればなんでも打つタイプだな」と思います。

こう思わせることが結果的に得をする、と考えた場合もベットは間違いではありません。いわゆるテーブルイメージです。そうした効果を求める場合は、利益を考えないアクションも正しいと言えるでしょう。

あなたがベットする理由が「勝ってると思うから」や「降ろせると思うから」といった安直な考えでは長い目で見ると期待値は上がりません。

勝っていると思うのなら、いかにして利益を最大化できるか考えましょう。勝っていると思うからこそ、チェックするという選択肢もあるのです。

負けているけど降ろせると思うなら、相手はどう考えて降りるのか考えましょう。相手はいったいどういうストーリーを考えて降りるのか、相手の思考を読み、それを説明できなければ降ろせる確率は一向に上がらないでしょう。

勝っているからベット、負けているから降ろすためにベット、というアグレッシブ一辺倒では、長い目でみた時に中々利益は上がりません。

ただし、なんでもかんでもコールするようなパッシブ一辺倒よりもマシではありますね。

そういう意味では「悩んだら打つ」というのもあながち間違いではありません。

Tink Cup 前夜祭 with ロイヤル

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28日の日曜日は18時からClub Mディーラーのティンクちゃんの誕生日Cup前夜祭(29日がメイン)に参加。

自分は29日はいけないので、前夜祭にお祝いをと参加した。

だがしかし!前夜祭とはいえなんとプライズは協賛の株式会社ディレクトリーさんがハワイ・グァム相当のリゾート旅行ペアを用意!ペアですよペア!

すげーぜ株式会社ディレクトリー!かっこいいぜ峰松社長!

さて、そのトーナメントはというと、2万点スタート、20分ブラインド、リエントリーを含めると参加者累計25人ほどで総スタックは50万点くらい。じっくり戦えるストラクチャーだ。

序盤なかなか大きなポットを取れずにスチール数回のみ。

ブラインド50-100の時ザガンの和田さんがレイズメイク400→SB峰松さんコール→BBの自分はAQoでジャストコール。

フロップ:Ah7dQh

峰松さんドックベット1000→自分レイズメイク2500→和田さんレイズメイク6000→峰松さんダウン。

ぐぬぬ、こちらはトップ2ペアで、勝ってるハンドはAK、AJ、KK、JJくらいか。

和田さんAKに見えたのでジャストコール。

ターン:Kh

AKとKKが勝ってるハンドから負けてるハンドに早変わり。汗

自分チェクすると和田さんもチェック。んむむ?

リバー:5c

これはラグだろう。自分チェックすると和田さんベット7000。

これにコールすると自分は残り5000くらいになる。それは和田さんも同じ。

悩みに悩んで和田さんAJ、JJ、もしくはAQでチョップに賭けてコール。

すると和田さんもAQでチョップ!

和田さんはこちらがコールしたので77かAKだと思ったようで、コールした瞬間にあちゃーという顔をしていたw

和田さん「よくコールできたなー」
自分「AJに掛けた感じですけど、AJでフロップ3ベットしないですよねw まずいコールでしたw」

実際ほんとに勝ってるハンドが無かった。自分のヘタクソなコールのおかげでチップを減らさずにすんだ。喜ばしいやら情けないやら。

その後TTでレイズインすると2名コール。フロップAAJターンJでTT消えてQハイに負ける。TTって消える?w

UTGから99でレイズイン→+1の和田さん4倍レイズ→BTNの峰松さんコール→自分悩んでダウン。

フロップ:2Q9

自分は頭を抱えこむ(入っていたら9のセット)。

するとBTNの峰松さんオールイン。

和田さんのハンドをこっそり見せてもらうとTT。

和田さんは自分(鮫肌)が頭を抱えたのでたぶん入ったらセットだったのだろうと考えた。22はなさそうで、QQならダウンはしなかっただろうから、鮫肌はきっと99だと思ったそうだ。となると9がもうほとんどない状況なので峰松さんのオールインはQヒットに見えるわけで、TTでコールするのに相当悩んでいた。

しかし和田さんはコール。峰松さんはA9だった。結局その後何もおこらず和田さんがポットを取る、ナイスコール。

教訓:ダウンしたらフロップ見てオーバーアクションはしちゃダメ(マナー的に)

その後UTGでAA配られないかなーとけっこう本気で念じたら本当にAA入る。

AA入ったら2.5倍レイズしようと思ってたのでその通り2.5倍レイズ。すると後ろで4名がコール。さすがに多すぎる・・・。

でも妄想ではフロップセットになってたのできっとA落ちるだろ。

 

フロップでAが落ちる。

 

この瞬間今日はイケるんじゃないかと思った。

ポット1万にCBで5500うつと一人がコール。

ターンで2がペアになってフルった。22にしか負けていない。

バリューベットのつもりで7000ベット(スタック残り8000ほど)するとこれもコールされる。

リバーラグで、これはオールインしてもコールしてくれるだろうとオールインすると相手はダウン。ぐぬぬ。

とりあえずほぼダブルアップしてスタックは5万ほどになる。

その後ブラインド500-1000-50の時にMPでAKoが入る、ザガンからのもっちーのレイズメイク3000に峰松さんがコール。

自分は9000に3ベット→後ろの和田さんコール→もっちーコール→峰松さんダウン。

フロップにAが落ちてもっちーチェック→自分オールイン→和田さんダウン→もっちーダウン。

スタックは7万に。ここでファイナルテーブルに。

ファイナルに入ってブラインド700-1400-100、UTGでQQでが入る。レイズメイク4000にするとBTNのぴろりんがショートオールイン3.5万ほど。クイックでコールするとA5oが出てくる。自分の誕生日ハンドである。

自分「おれの誕生日ハンドやわ!それ弱いで!」
ぴろりん「エェエェエエエエエス!!」

フロップでA、リバーでストレート引かれて3.5万まで減らす。A5って強かったのか・・・。

その後BBの時、BTNの和田さんがレイズ→SBダウン→自分はハンド見るとJsJhでオールイン。すると和田さんクイックでコール。ThTcが出てくる。

おっしゃあ!しかし和田さんとよくぶつかるなー。

フロップ:KsAcTs

ミギャース!!

和田さんセット。

自分はJを引いてオーバーセット、もしくはガットショットのQを引けば捲れる。

ターン:As

和田んがフルハウスになりガットショットのQがアウツから消えた。万事休す。

リバー:Qs

遅いわ!!

自分「ターンのAいらねぇぇ、Q意味ないやん、ナイスです」

といってテーブルを2度タップして席を立とうとすると後ろから

鈴木さん「ロイヤル!!!」

ん???

 

 

ロイヤルストレートフラッシュ引いてた
(・∀・)

 

 

まったく気づいてなかった、ターンAの時点でQをアウツから消していたので負けたと思ってたw

人生二度目のロイヤルを出してスタックは7万まで復活する。

その後ブラインド1000-2000の時にMPでAAが入る。

UTGのチップリの人がレイズメイク6000→自分2万に3ベット→BTNのまさおさんが4万ほどのオールイン→UTGジャストコール→自分オールイン→UTGクイックコール。

UTG:KK
自分:AA
BTN:ATo

ボードにはローカードが並んでチップは18万ほどのチップリに。

その後ブラインド3000-6000-500になり、自分BBでハンドT7oの時にSBまで全員ダウン→SBリンプ→自分チェック

フロップ:Q96

ガットショットを手にした。

SBチェック→自分チェック

ターン:5

SBチェック→自分チェック

リバー:8

Tハイストレートを手にした。同一スートは3枚出てないのでJTにのみ負けている。

SB8万点ほどオールイン→自分クイックコール

SBから7持ちの9ハイストレートが出てきてポットを手にする。しかしいきなりオールインはちょっと怖かった。

これで27万点のドチップリになる。総チップ量は53万点ほどだったので半分は自分が持っている。

残りは4人。

ここからショートオールインをなぎ倒す怒涛のチップの暴力!の予定が

KJ>A6(J引かれる)
22>A3(A引くも2落ちる)
Q4>QJ(4引かれる)
※あともう一つあったけど忘れた

と、ばっこばっこ引かれて18万まで減る。

 

驚きの肩の弱さ。

 

その後和田さんと2度ぶつかりダブルベリー引けず、QTs滑り倒して、14万まで減る。

そうこうしてる間に和田さんはAAを22でクラックするなど2名を飛ばしてヘッズアップに。

和田さんスタック39万ほど、自分は14万ほど。

ブラインド3000-6000-500でヘッズが始まって自分がSB(BTN)の時にKJで2万にレイズすると和田さんがオールイン。

一度はコインフフリップするつもりだったので即コール。ジョーカーさんも見てたし!w

和田さんはAQをショウ。

フロップでA落ちてヘッズは1ハンドで終了。

負けてるハンドの時は捲れない!!

というわけでリゾート旅行は惜しかったがプレイ自体に大きなミスは無かったのでよしとしよう。(最後のコールは異論ある人いると思うけど・・・)

ティンクちゃんお誕生日おめでとう!(・∀・)

ポーカー日記 12月1~2日ダイジェスト

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もう少し時間がたちましたが12月初旬のお話。

  • 1日ポーカーファクトリーファイナル
  • 1日VVSOP
  • 2日ロケッツファイナル

でした。

1日ポーカーファクトリーファイナル

ポーカーファクトリーのファイナルは、ファイナル参加シート数が開始スタックに反映されるトーナメントで、下が1.5万、最大で3万点持ちでスタートできる。自分は3シート獲得していたので2.5万でスタート。

序盤はブライアンと吉田さんというルースアグレ2名と同テーブルだったので、巻き込まれないようにポットコントロールしつつ堅実に増やす。

実際この二人は終始ぶつかっており、64oと79oでブラインド50-100の時に2万ポットを作り上げるなど外野で見ててもおもしろい。

200-400の時にUTGからブライアンレイズメイク1100→自分ミドルでAQsでジャストコール→BBの吉田さん4500に3ベット→ブライアンジャストコール。

吉田さんのスタックはそれほど多くなかったのでオールインまでいきそうなのと嫌な予感がしたので自分はフォールド。

フロップ:T84

吉田さんベット→ブライアンレイズ→吉田さんオールイン→ブライアンコール

吉田さん:T8s
ブライアン:AA

ターン8、リバーラグで吉田さんがAAでをクラックする。

えぐい。

その他にもブライアンレイズ→吉田さんコールで

フロップ:79J(2クラブ)

ブライアンチェック→吉田さんベット→ブライアンチェックレイズ→吉田さんコール

ターン:3枚目のクラブT

ブライアンベット→吉田さんコール

リバー:スペードA

ブライアンビッグベット→吉田さん悩んで悩んでコール

ブライアン64o(クラブなし)
吉田さんJ3(クラブなし)

ブライアン「なんでコールできんの・・・なぜコールできたのか・・・まじで・・・わからん」

64oでフロップチェックレイズしてから3バレル打つブライアンも強烈だけどJのワンペアだけで最後までコールする吉田さんも強烈。

この二人はこんなメタゲームをずっとやってるw

自分はこうした危険なビッグポットを避けつつ、ブラフキャッチをコツコツと続けてテーブルチップリになる。

そのままファイナルテーブルに行くもハンドが入らず減らして4万点前後をうろうろ、ショートになった吉田さんのオールインをSBでQQで受けて吉田さんからA9が出てくる。

フロップローカード、ターンAでこちらがショートに。

これ勝てないようであれば優勝は無理くさいなと思っていたその後らあっさり飛んだ。結局5位。

1日VVSOP

VVSOPとは、ひゃっほう掲示板が主催するオンライントーナメントで、基本的にはひゃっほう掲示板経由でpokerstarsをインストールした人のみ参加できるトーナメントなんだけど、何故かVIPイベントに招待していただけることになり参加しました。

詳細はこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15823/1353755837/l50

一応このブログがポーカーコミュニティの活性化に貢献しているということで、選んでもらえたようです。うれしす。

トーナメントは

  • 賞金は出場者数x$10のひゃっほう踏んだ人なら誰でも参加できる通常イベント
  • 賞金は出場者数x$100の招待制VIPイベント

の2つです。どちらもフリーロールで、自分はどちらにも参加しました。

どちらもスタック1500スタートの5分ストラクチャー。1~2時間で勝負はつきます。

通常イベントの方はAK(自分)vsKKvs88でオールインとなり序盤で飛び。

VIPイベントのほうはさすが招待制ということもあり知ってる有名人がたくさん。

WSOPチャンピオンの木原さんやshimadaさんなど錚々たる顔ぶれでした。

途中までアベレージ維持しているとcluch_heroさんとAQvsKQでぶつかりダブルアップ。

しかしそのあと79オールインをAQで受けて9を引かれ、Q9オールインを22で受けて9を引かれ、ショートスタックになって残り6人のバブルに(5位からインマネ)。

最もショートだった人がSBから66で飛び込みBBがKKでそのままなんとかインマネする。

最後は77でレイズしAQのオールイン要求にコールしてフロップにAとQが落ちて終了。

ギリインマネして192ドルでした。

2日ロケッツファイナル

いいところ無し!

吉田さんのザガンレイズに1コール入ってミドルから77で3ベットすると吉田さんは4ベット。

これはさすがにマジ手かなーと思いつつセットマインでジャストコール。

フロップ:J64

吉田さんチェック

んむむ?吉田さんチェック?ハイポケなら間違いなくCB打ってるはずだしAKでもCB打ちそう、なぜチェック?JJか?

→自分チェック

ターン:Q

吉田さんチェック

またチェック・・・もしかしてローポケ?いやローポケならなおさらフロップCB打つだろう。謎。

→自分チェック

ターン:T

吉田さんチェック

AKにだけ勝ってると思ってたがAKにも負けることになった。勝ってるハンドねぇー。

→自分チェック

吉田さんはJTの2ペアをショウ

UTGからTJで4ベットですか、さすが吉田さんw

どこかでこちらから打つべきだっただろうか。

これでショートになりUTGで33が入る。

残り6BBでポケットが入ればもう放り込んでもいいのだが嫌な予感がしてダウン。

するとCOのミドルスタックのもっちーオールイン→BTNの吉田さんクイックでオールイン。

もっちー:JJ
吉田さん:AA

うはー、これは助かったぜ!と思ってたらリバーで3。

ポーカーの原則的にはダウンは正解。でも状況的にはオールインすべきところを降りてしまいトリプルアップを逃す。

悩ましい。

最後は手前でJTのオールインが入りKQsで自分もオールインし、BBもAKでオールイン。

リバーJでJTが全てかっさらい自分は終了。

まったくいいところがなかく35位くらい?で終了。

hyahhoo主催「年末ジャンボポーカー大会」

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日本一のポーカー掲示板であるhyahhooさんが主催するトーナメントが年末に行われます。

年末ジャンボポーカー大会

賞金最大$10000!

なのにフリーロールです(ゴゴゴゴゴゴゴゴ

スポンサーはcisさんという2ch株板でもおなじみのトレーダーの人で、今年に入ってポーカーをはじめ、最近ずっとオンラインのハイレートに常駐し、すでに腕は日本屈指になっている方です。

できる人は何やってもできる・・・。そしてこの方がポーンとスポンサーになって賞金を出してくれることになったのです。

神。

で、この大会の告知ページを、なんと鮫肌が制作をお手伝いさせていただきました。

年末ジャンボポーカー大会
http://hyahhoopoker.com/jumbo

休みの日に急ピッチで制作したので、問題ないか不安でしたがhyahhooさんには気に入っていただけたようですw

予選、決勝共にpokerstarsで行われます。

  • 予選1開催日時:2012年12月22日(土)21:00>ハイパーターボ
  • 予選2開催日時:2012年12月23日(日)13:00>ディープスタック
  • 決勝開催日時:2012年12月30日(日)

となっており、予選はもう今週末開催されます。

1万ドルを手にするまで道のりはハードですが、なんといっても参加費無料です。

参加するだけで期待値は100%プラスです。

決勝で優勝すればWSOPブレスレットホルダーの木原さんとヘッズアップができるんですよ、熱い。

年末ジャンボポーカー大会の会場で、修行ポーカーさんやPOKERPAGEさん、出版社のパンローリングさんも協賛でフリーロール(もちろんプライズあり)を開催するそうなので、これは参加しない手はない、マジで。

時間ある方は是非参加しましょう!

年末ジャンボポーカー大会
http://hyahhoopoker.com/jumbo

ポーカーファクトリーファイナル

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皆様あけましておめでとうございます。
本年もポーカー道をよろしくお願いいたします。

さて、前年の12月は忙してくそれほどポーカーできなかったんですが、12月30日にポーカーファクトリーのファイナルがありました。

ポーカーファクトリーファイナル

自分はシートを2つ持っていたので2万点スタート。下は1.5万、上は3万点というスタック量。

序盤あまり動かず、スタック2.5万ほどで200-400の時にUTGでQQが入る。

1200にレイズすると2コール、3名でフロップへ。

フロップ:AT9

Aが落ちたが後ろの2名はジャストコールなのでAがあってもウィークキッカーか、しかしコールしたマイさんはタイトなのでAQもあり得る。

ポット4200にCBで2300ベットすると一人ダウンしてマイさんがレイズメイク5000。

これは確実にAは持っている。

ここで諦めるかAKorセット主張か・・・。

自分はAKのつもりでリレイズメイク1万。するとマイさんジャストコール。

ジャストコール?ダウンかオールイン(されたらこちらはダウン)だと思ってたのでうろたえる。

ターン:8

自分はポットを諦めるつもりはもう無かったので当然残り1.2万ほどをオールイン。

マイさんは悩みに悩む。AQかAJかな、AJなら降ろせるはず。

マイさんのスタックはまだ1.8万ほど残っている。

すると「これは降りれるー!」といってAKを見せながらダウン。

マジでw AK降ろした・・・

死ぬところだった・・・。

自分のテーブルイメージはかなりタイトなはずなので、おそらく2ペア以上に見えたのだと思う。

普段の行いがいいとこういう時に降りてもらえる!w

マイさんには「ごめん、おれ負けてたわ」とQQだったことを教える。

その後幾度と無く「さっきの返せー!」と言われ続けることになるw

これでスタックは3.5万ほどに。

その後アーリーポジションでAAが入り1200にレイズするとミドルのレナさんが4000にリレイズ。

レナさんも超タイトなので、最低AK、QQかKK濃厚。KKなら降りないだろうと1.1万に4ベット。

するとレナさんは5ベットオールイン、自分はクイックでコール。レナさんからAKがでてきて、何もおこらずにチップは5万ほどに。レナさんはファクトリーファイナルでの連対率は半端ないのでここで飛ばせたのはラッキーだった。

そしてファイナルテーブルに。

ファイナルに入って減らしては戻し減らしては戻しを繰り返しロケッツシート獲得の5位以内に入る。

その後32で入ってオープンエンドになって滑って死にかけるも62で入ってフロップストレートを引いて増やす、など危ない橋をわたりスタックはなんとか維持。

しかし左にピロリンが座っていたのだが、ピロリンが左だと超やりにくい。

急にびっくりするロングボール戦術(つまりいきなりオールイン)をしてくるので、中途半端なプレイがしづらい。

そしてなんとか2名飛ぶ間も生き延びて3位以内の入賞を果たす。

この時点で

・自分8万
・左のピロリン13万点
・右の方が9万点

ぐらいの量。

そして自分SB、ピロリンBBの7度目くらいのブラインドヘッズの時にAAが入る。

これまでブラインドヘッズでSBの時自分は強くても弱くてもダウンかリンプしかしていない。

そしてほぼ全部のポットをBBのピロリンに取られている。しっかりピロリンはヒットさせて自分は滑り倒していたのでしょうがないのだがここにきてAAである。

これまでと同じようにAAでリンプするとピロリンはオールイン。

もちろんクイックコール。ピロリンからAJが出てきて、何も起こらずにチップリになる。

ピロリンは5万ほどに。今日はAAに二度助けられた。

その後自分の右隣の人からレイズが入り自分はハンドを見るとQQ、オールインをかぶせるとピロリンは唸りながらダウン。オリジナルレイザーは悩んだ末にコール。KJが出てくる。

これまで右の人に対してオールインスチールを何度もしていたのでしびれを切らしたのかもしれない。そのタイミングで自分にはベストハンドのQQが入っていた。

ボードはオールスペードでJが落ちる、お互いスペードはない。ターンもスペードだったがそのまま逃げ切って2位以内が確定し大幅にチップリになる。

ピロリンはA9でAがスペードだったらしい。自分がオールインしなければピロリンが被せようと思っていたようで、危ないところだった。

ヘッズアップ、スタックはピロリン5万、自分25万ほど。ブラインドは4000-8000-1000に。これは勝てるだろ!

ピロリンのオールインに自分はハンドを見るとJ9。このJ9、光っていた。

こういうオカルト的な判断を信じない人もいるだろうが自分はけっこう信じる。

コールするとピロリンからJ8が出てきた。いける!!!

フロップ:AKT

おいおい、9消えるなよw

ターン:3

この時点で自分の勝率は52.3%、ピロリンは4.3%、チョップが40.9%である。

リバー:8

 

 

3アウツ引かれた。

肩弱すぎるw

チョップなら納得できるけど・・。

これでピロリンは12万ほどになり自分は18万ほどに。まだスタックは有利だ!

何ハンドかぶつからずにすぎてBTN(SB)でまたJ9が入る。2万にレイズするとピロリンはリレイズ8万。

ピロリンの後ろには5万もない。これは今自分がオールインしても絶対にコールするだろうし、自分がジャストコールしてどんなフロップが開いても必ずオールインしてくる。

もう一度J9で勝負したい・・・。Aを持たれているかポケットかのどちらかだろう。

しかしハイポケ以外には45%程度の勝率はある。

自分はジャストコールする。オープンエンド以上のヒットでもちろんオールインにコールする。

フロップ:9TK

ボトムヒットガットショットになった。十分である。

ピロリンはオールイン、自分ももちろんコール。

ピロリンからはA4が出てくる。

ターンラグ。

この時点で自分の勝率は93.2%、ピロリンの勝率6.8%である。これは勝った。

リバー:A

 

 

3アウツ引かれた。

驚きの肩の弱さ。

スタック量は逆転し、その後ピロリンのオールイン要求にA9でコールするとQJが出てくる。

フロップでピロリンはJが当たり、当然のことながらAは落ちずに2位で終了。

なんというか、大きなミスはたぶん無かったけれど、引かれすぎた・・・。

 

 

誰がなで肩の鮫肌やねん!

 

 

エドワード・ノートン並のなで肩健在。

images

こうして2012年最後のライブトーナメントは終了。

 

ということで。

 

この肩の弱さ。

 

なんとかすべく。

 

初詣で「太郎坊宮」(正式名称阿賀神社)に行ってきた。

taro
勝負運の神社である。

願掛け天狗
写真-2013-01-03-14-07-16
黒い石を撫でて自分の肩にこすりつける。これで勝つる!

龍神様
写真-2013-01-03-14-07-18
龍神様の御霊水で手を清め、否、肩を清める!これで勝つる!

参拝
写真-2013-01-03-14-07-19
肩が強くなりますように。

お守り
写真-2013-01-03-14-07-17
当然お守りもゲット!

これで肩の弱さともおさらば!2013年は引きまくります!

本年もどうぞよろしくお願いします!


WSOP Main Event 2012

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WSOP(World Series of Poker)は、毎年ラスベガスで開催される、最も歴史と権威のある世界最大のポーカー大会です。
様々な種類のトーナメントが開催され、その中でも最も大きなトーナメントが、メインイベントとして開催される「World Championship No-Limit Texas Hold’em」です。優勝賞金は昨今10億円を超え、個人競技の賞金としては世界最高額となります。


※WSOP Main Event 2012はエピソード26までです。
「Big One for One Drop」→「Main Event Day1-7」→「Main Event Final Table」の順です。
以下のリストはyoutubeからの転載です。プレイリストを順番に再生します。下のサムネイルをクリックすると、その動画が開きます。

直感とドレイファス兄弟の技術習得モデル

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あらゆるゲームにおいて直感を選ぶのか論理的思考を選ぶのかという問題は存在します。

ポーカーにおても、負けていると瞬時に感じたが、相手のハンドレンジから想定すると勝っている可能性のほうが高い、など、論理的に考えた結果と直感が相反することがあります。

将棋の羽生名人も「直感の7割は正しい」と言っているそうです。

では直感とはなんなのでしょうか?

勘、第六感、セブンセンシズ、いろいろな言い方がありますが、人知を超えた能力なのでしょうか。

そうではありません。

直感とは「無意識の内に過去の経験を元に瞬時に判断した結論」です。

過去の経験、知識、それら全てを総合して考えて導き出された無意識の感覚が直感です。

つまり、経験がなく、知識もない人が感じる直感はまったくアテになりません。

2分の1の確率であれば、例え当てずっぽうの勘でも正解を引く確率は50%でしょう。

しかし羽生さんの言うように直感による正解を70%まで引き上げるためには、膨大な経験と知識が必要なのです。

つまり

玄人の直感>論理的思考>素人の直感

ということができます。

直感を養うためには、たくさんの経験が必要ですが、論理的思考はある程度勉強することで身につきます。

ルールに従って計算していけばいいだけです。

ポーカーで言うと単純にオッズに従ってプレイする、というのは論理的なプレイと言えます。

では自分の直感がどの程度の精度で合っているのか、どうやって判断すればいいのでしょうか?

もちろん、直感で行動した結果を記録していけばある程度の精度は測ることができそうですが、なかなかそんなことをしている人はいないでしょう。

直感の精度の指標となる考え方で、ドレイファス兄弟の技術習得モデルというものがあります。

1970年代のドレイファス兄弟による人間の技能の習得・極める過程についての研究結果のことです。

彼らによる人間の技能の習得・極める過程についての研究結果で、研究対象は、民間航空会社のパイロット、チェスの名人などのある分野の技術にきわめて高いレベルの習熟度を示した人々です。技能ごとに評価するので、個人の生来持つ特性・才能ではないとのことです。

ドレイファス兄弟の技術習得モデルは5段階あり

  1. 初心者
  2. 中級者
  3. 上級者
  4. 熟練者
  5. 達人

と別れます。

各段階を詳しく書くと

初心者:レシピが必要

状況に左右されないルール(レシピ)を与えれば、それなりに仕事を行う事ができる。しかし全く知識も経験も不足している為、想定外の事が起きると、パニックになり、全く対処できなくなる。

中級者:全体像を見たがらない

ほんの少しだけ決まったルールから離れて、独力で仕事にあたることができるが、問題処理には手こずる。情報を手早く入手したがるが、理論・原則は望まない。

上級者:問題解決ができる

問題を探し出し解決することができる。但し細部のどの部分に焦点を合わせるべきかの決定にはさらなる経験が必要。このレベルの人を形容する言葉としては「指導力がある」「臨機応変な対応が可能」など。

熟練者:自己補正が可能

十分な経験と判断力を備える。自らを振り返り、次回のパフォーマンスを改善する為に、自らの取り組みを修正する事ができる。 何が失敗につながるか分かる。

達人:直感で動く

絶えずよりよい方法を模索する。膨大な経験から、状況に合わせたピッタリな方法を引き出す。膨大な経験と知識に裏打ちされた情報を基に、直感で行動する。本質に関係のない部分と重要な部分の区別が無意識下でできる。

つまり簡潔に書くと

  1. 初心者=ルール(レシピ)
  2. 中級者=全体像を見たがらない
  3. 上級者=問題解決ができる
  4. 熟練者=自己補正が可能
  5. 達人=直感で動く

となります。

これらの段階で、「初級者・中級者・上級者」と、「熟練者・達人」の間には大きな差があります。

上級者までは、平たく言うとルール(マニュアル)を覚え、それを適用していくレベルの違いでしかありません。

熟練者になると、問題取り巻く大きな概念を全体像として理解することが可能になり、その中での経験から、自分のパフォーマンスを改善できるようになります。

達人は、熟練者が行えるようなことを、直感的に瞬時に判断することができるようになります。

「なぜだかわからないがそう思った」というのは達人ならではの感覚のようです。

達人に達するには、だいたいどのような分野でも10年間の本気の努力が必要と言われています。ただ単に取り組むだけではダメなのです。

しかしオンラインポーカーが普及し、膨大なハンド数を短時間でこなすことができるようになった現在、ポーカーにおいて達人になるために必要な時間は大幅に短くなっているかもしれません。

また、熟練者が作成したマニュアルを初級者に適用すると初級者は大幅にパフォーマンスが改善されますが、達人がそのマニュアルに従うと、パフォーマンスが低下する、という例も存在するようです。

達人はルールに縛られないほうが、パフォーマンスを発揮するということですね。

気をつけなければいけないのは、未熟な人が「自分は達人である」と思い込む傾向もあるそうです。自分の未熟さに気づいていないパターンです。

ポーカーの世界で達人の域に達している人はどの程度いるのでしょうか。

トム・ドワン、フィル・アイビー、フィル・ヘルミュースJrなどの一流プレイヤーは達人と言えそうです。

このドレイファスモデルによれば、直感で正しく行動できるのは達人の域に達した人しかできないことであり、それ以外の段階の人は、直感よりも論理的思考に頼ったほうが正解する確率は高いと言えます。

もちろん中級者~熟練者の感じる直感が全て間違っているというわけではありません。正しいこともあるでしょう。しかし自分が達人で無い限り、その直感が正しいかどうかを裏付ける論理的な根拠を考えるべきです。

そのためにも、重要な局面では多少の時間を使っても、しっかりと論理的に考えて正しい決断を下すようにしたいものです。

ポーカー大好き男に「どんなプレイスタイルが好き?」と訊ねられたとき、女はどう答えたらいいの?

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あ、まず前提として、貴女がポーカー大好き男を夢中にさせることが、
はたして貴女を幸福にするかどうか、それはまた別問題だけれど。
とはいえ、ポーカー大好き男たちは玉石混交ながら、
IT系の超かしこい男なども多く、
したがって、釣り師たる女たちにとっては、
なかなかあなどれない釣り場です。

では、ポーカー大好き男に「どんながプレイスタイル好き?」と訊ねられたとき、
貴女は、どう答えれば理想的でしょう?
まず最初に、その男がAAのようなプレミアムハンドと
あとはAQやAK、そして(UTGからリンプするようなハンドではないけれど)Axsが大好きな、
そんなタイプの場合は、
貴女はかれの目を見て、微笑みとともに質問など無視して、こう言いましょう、
「タイトアグレが好きなんだけど教えてくれる?♪」
これこそまさに必殺の答えです。
そこでポーカー大好き男が、えへへ、とやにさがったならば、
貴女は、ひそかに、「AKでプリフロ4ベット」あたりを
ひそかに練習しておきましょう。これで成功まちがいなしです。

しかし、ここでは、もう少しハイブロウな(?)いわゆるポーカー好きの男の
落とし方をお伝えしましょう。
この場合、貴女は、こう答えましょう、
「わたしは、スモールボールが好き。
2.5倍レイズでよく入るの、引いた時のインプライドはいつもおいしいし、
インポジションだともう、大好き♪」
もしも貴女がそう答えたならば、
その瞬間、ポーカー大好き男の目はきらりと輝き、
かれの貴女への恋心は、
20%増量になるでしょう。

なぜって、スモールボールは、
ちょっぴりお洒落なプレイスタイルで、
ドローからCBでポットを膨らませ、
アウツは少ないながらも、そこがまた
ちょっぴりダニエルネグラーノの上手いプレイみたいなふんいきをかもしだしていて。
しかもインポジで引いたセットは、
相手のスタックに応じた最適なポットコントロールを、
可能にしていて、なおかつ、
だいたいのオールインにもコールできる功績もあって。
したがってスモールボールこそは、
本来なんの接点もないまったく縁もゆかりもない別々の世界に生きている、
セリーナ・リン似の綺麗系OLと、玉もあれば石も混じっている、そんなポーカー大好き男たちが、
この世界で唯一(いいえ、ただのフィッシュ、ルースアグレと並んで唯三)ポットを争えるスタイルです。

では、参考までに、危険な回答を挙げておきましょう。
ポーカー大好き男に「どんなプレイスタイルが好き?」と訊ねられたとき、
貴女がこう答えたとしましょう、
「AAでリンプが好き♪ 週3回は、罠プレイでがっつり稼ぐの。」
その瞬間、ポーカー大好き男の貴女への恋心は消えます、
なるほどAAリンプは、人気の罠プレイ、
罠としては平凡ながら、ま、無難にまとめてあるものの、
しかし、「絶対後ろでレイズが入ると思った」とかなんとか無意味な自慢を吹聴し、
ポーカーについての謬見を撒き散らす罪がありますから、ポーカー大好き男にとっては天敵なんです。
また、もしも貴女が「ビッグスリックが大好き♪ あたしリスチで、トーナメント後半はとにかく稼ぐのよ♪」
と答えたとしても、同様の効果をもたらすでしょう、
なぜって、AKは、一昔前にはポーカー屈指のプレミアムハンドだったものの、
しかし最近はセットや2ペアからバリューを絞り取られる、いやはやなんともな事故ハンドに転落し、
いまや、AKでは、スーコネの魅力に遥かに及びません。

またもしもたとえあなたがポーカーが大好きで、
「わたし、低めのスーテッドワンギャッパーが好き、アーリーポジションからでも入るけど、
最高に好きなのはBTNからオープンレイズ。ポジションもあるし、引いた時はすっごくおいしいの。」
と、答えたとしたらどうでしょう?
なるほど、貴女の趣味は高く、
たしかにスーテッドワンギャッパーは、プレイしやすいのみならず、
インプライドオッズも最高においしいんですけれど、
しかし、貴女の答えを聞いて、ポーカー大好き男はきっとおもうでしょう、
(なんだよ、お高くとまった女だな、自分のプレイに酔ってそう)って。

貴女が、ポーカーが大好きで、好きなプレイヤーを挙げるにしても、
たとえば、ダニエル・ネグラーノならば安心でしょう、
なぜならば、ダニエルは、ライトプレイヤーにもシリアスプレイヤーにもともに愛されるめずらしいプレイヤーで、
貴女がそのプレイヤーを挙げても必ずしも、あなたがポーカーオタク宣言をしているとは受け取られないでしょう。
しかし、たとえば、ガス・ハンセンのように、ナプキン2枚でBBを守りにいくにせよ、
トニーGのように時に相手を罵ってチルトさせてチップを奪うにせよ、
フィル・ゴードンのようにタイトなイメージを利用して相手を降ろすにせよ、
リー・ネルソンのようにパワーナンバーを完璧に理解してSBでプッシュするにせよ、
フィル・ヘルミュースJrのようにバブルファクターを利用して貧民からチップを搾り取るにせよ、
フィル・アイビーのようにAAにしか見えないブラフで、相手をレイダウンさせるにせよ、
ジョン・ジュアンダのように無表情でライト4ベットをうつにせよ、
そういうプレイをいきなり挙げるのは、ちょっぴり微妙。
ましてや貴女が、「エルキーが大好き♪ スターズのWCOOPで何回かポットを争ったの♪」
と答えたならば、どうでしょう?
これはかなり博打な答え方で、
なるほど、エルキーは、ポーカースターズの契約プロで近年最も活躍しているプロの一人ゆえ、
あなたがそう答えた瞬間、ポーカー大好き男がいきなり超笑顔になって、
鼻の下がだら~んと伸びちゃう可能性もあるにはありますが、
しかし、逆に、(なんだよ、この女、ポーカーおたくかよ)とおもわれて、どん引きされる可能性もまた大です、
なぜって、必ずしもポーカー大好き男がポーカー大好き女を好きになるとは、限らないですから。
しかも、この答えには、もうひとつ問題があって、
男たちは、女を導き高みへ引き上げてあげることが大好きゆえ、
もしも貴女が、「スターズのNLHM 6max $50/$100で稼ぐのが大好き♪」なんて言ってしまうと、
そこにはもはや、男が貴女をポーカー教育する余地がまったく残されていません、
したがって貴女のその答えは、
ポーカー大好き男の貴女への夢を潰してしまうことに他なりません。

ま、ざっとそんな感じです、貴女の目には男たちはバカでスケベで鈍感に見えるでしょうが、
しかし、ああ見せて、男は男で繊細で、傷つきやすく、女に夢を持っています、
貴女の答え方ひとつで、男の貴女への夢は大きくふくらみもすれば、
一瞬で、しぼんでしまいもするでしょう。

では、スキットを繰り返しましょう。

「わたしは、スモールボールが好き♪
レイトポジションでよくオープンレイズするの、インプライドオッズはいつもおいしいし、
セットを引いた時がとにかく大好き♪」
そして、その瞬間、ポーカー大好き男の目がらんらんと輝いたなら、
貴女はこう重ねましょう、
「それからね、いま、わたしがやってみたいプレイは、
ジョニーチャンプレイ、自分のハンドの状況を把握できるって噂を聞いたから。
あなたのお暇なときがあったら、わたしをカジノバーへ連れてって♪」
これでもう完璧です。

そうなったらこっちのもの、
デートの日には、アイメイクをばっちり決めて、スートのネイルにして、
4BETのパーカーか、Ace-sのAAキャップをかぶっていきましょう。
その日から、ポーカー大好き男は貴女の虜になるでしょう。
では、釣り師としての貴女の、愛の幸運と幸福をお祈りします!

ぼくと女友達とポーカー、ときどきPLO。

元ネタ: http://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13002457/dtlrvwlst/3464106/
改変ネタ:http://anond.hatelabo.jp/20130509010206
改変ネタ:http://d.hatena.ne.jp/tokoroten999/20130510/1368113084
改変ネタ:http://azanaerunawano5to4.hatenablog.com/entry/2013/05/10/155621
改変した感想:ポーカーで改変するのは無理があったかも・・・

ブラフキャッチ

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ブラフキャッチとは、相手のブラフベットにコールして利益を得ることです。

ブラフキャッチは、アグレッシブなプレイヤーが増えた昨今、非常に重要なスキルとなっています。

以前はコールばかりするようなパッシブなプレイヤーが多くいましたが、現在はアグレッシブを推奨する戦略本なども発行されており、ポーカープレイヤー全体のレベルも上がり、アグレッシブであることはもはや普通のことになっています。

もちろんパッシブなプレイを自分のスタイルとする上手いプレイヤーもいますが、現状では、上手くなること=アグレッシブにうてること、という状態と言えるでしょう。

アグレッシブであることは、つまりブラフも多用するということになります。

ブラフの頻度があがっている状態では、相対的にブラフキャッチを多用することで利益が増えることになります。

こうした、アグレッシブであるか、パッシブであるか、というのは、ミクロな視点でいうとヘッズアップ、マクロな視点でいうとポーカー業界全体を指します。

管理人は海外を転戦するようなプロではないので、世界のポーカー事情に精通しているわけではありませんが、昔に比べれば全体としてアグレッシブになっている傾向があるように思います。

まわりがアグレッシブに偏ってきてるのであれば、さらにその先のブラフキャッチを多用する、という戦術が時には効果的に利益を産むようになります。

ブラフキャッチと一言でいってもその奥は深く、相手がブラフしやすい状況で、もしくはそういった状況を作って、より成功率の高い状態でコールするのが戦術的なブラフキャッチとなります。

相手がブラフしやすい状況とは

あなたが弱みを見せる

あなたが弱み(チェックなど)を見せたら、相手は「降ろせるんじゃないか?」と考えるのが普通です。アグレッシブなプレイヤーであるほど、あなたの弱みにつけこんで攻めてきます。

ブラフしやすいボード

ボードが連続していたり、同一スートが3枚以上落ちた場合、アグレッシブなプレイヤーはストレートやフラッシュを装ったブラフで攻めてきます。

ブラフできるストーリーがある

上手いプレイヤーはストーリーを作ってブラフしてきます。全員リンプでボードが開き22T、BBのアグレッシブなプレイヤーは、2を持っているという主張してブラフしてきます。プリフロップでレイズが入っていない場合BBのハンドレンジは全てのハンドなため、2を持っている可能性はそれなりにあるからです。

あなたがよく降りている

あなたが3ベットやフロップが開いた後のCBなどに対しダウンするのを何度も見せていた場合、あなたはアグレッシブに攻められるとすぐに降りるプレイヤーという印象ができ、アグレッシブなプレイヤーは攻めてきます。

ポットが大きい

ポットが膨らみすぎて、オッズ的に降りれない場合ブラフの割合は増えます。ブラフしないとポットが取れない状況で、ポットがあまりに大きいと強引にブラフしてくるプレイヤーもいるでしょう。

これらのブラフしやすい状況の場合、相手のベットに対してコールすることは、それ以外の状況に比べて、相手のブラフの確率が上がり、期待値が高くなります。

ストーリーから判断するブラフキャッチ

相手のベットにストーリーがあるのかどうかという視点でブラフかどうかを見極めます。基本は、相手が正しいバリューベットをしているのかどうか、というところに注目します。相手の持っていそうなハンドレンジとアクションの整合性を確認してみましょう。

あなたがMPからAKoレイズし、BTNがコールしたとします。ヘッズアップです。ポット8BB。

フロップ:35Jレインボー
あなたチェック→BTNチェック。

あなたはチェックという弱みを見せましたが相手もチェックしました。Jを持っていれば相手は通常ベットします。JJや55などでスロープレイもあり得ます。相手はあなたのハンドをなんだとリーディングしたでしょうか?もしあなたが77+のポケットを持っていたら、フロップでCBを打っていませんでしたか?あなたはAハイなのでCBをうちませんでした。よって、相手はあなたのハンドをAT+なのではないかというリーディングをしていそうです。

ターン:9
あなたチェック→BTNベット3BB→あなたコール、ポットは14BB。

相手はあなたのハンドをAT+だとリーディングしていそうなので、相手は9やJを持っていなくてもここでベットできます。降ろせそうだからです。しかしあなたはコールしました。相手はあなたのハンドをなんだと思うでしょうか?JJ、55のスロー、その他のペア、Aハイでタフコールと相手は考えそうです。

リバー:3
あなたチェック→BTNベット10BB。

相手はリバーでもベットしてきました。このベットは(当たり前ですが)バリューベットかブラフかのどちらかです。
正しいバリューベットの場合、あなたは相手よりも弱いハンドでコールすることになります。
正しいブラフベットの場合、あなたはダウンします。

あなたはコールするとして、相手のベットが正しいバリューベットだった場合、相手はワンペア以上のハンドを持っています。相手がブラフ(ブタ)だった場合、あなたのコールはブラフキャッチとなります(あなたのAKは最強のブタです)。

相手のベットが正しいバリューベットの場合、相手は最低でも全てのポケット、3、5、J、9のいずれかを持っています。

相手は44、66、77、88といったポケットの可能性

フロップでJ、ターンで9と相手にとってオーバーカード落ちましたが、あなたはフロップもターンもチェックしたため、低いポケットでもターンでベットできそうです。しかしあなたはターンでコールしました。それでもこのようなミドルポケットで相手はリバーでベットしました。相手はあなたがAハイでコールすると思ってベットしたのでしょうか。それともあなたが5のペア、スモールペアを持っておりコールすると思ってベットしたのでしょうか?こうした低めのポケットを持っていた場合、リバーのベットは合理的ではないように見えます。

相手は5を持っている可能性

相手のハンドレンジに5が入っていれば可能性はあります。A5や56sといったハンドであなたのレイズにコールするようなプレイヤーですか?そしてあなたはターンでコールしました。それでもこのような低いワンペアで相手はリバーでベットしました。相手はあなたがAハイでコールすると思ってベットしたのでしょうか?5のワンペアの場合、リバーでのベットは合理的ではないように見えます。

相手はJや9を持っている可能性

Jを持っていてフロップでチェックするでしょうか。Jはなさそうです。ターンで9を拾ったのでしょうか、その可能性はありますが、A9やK9といったハンドでプリフロップのあなたのレイズにコールするようなプレイヤーですか?また、リバーでのベットは9のワンペアを持っていたとして、正しいバリューベットになり得るでしょうか?あなたを77や88だとリーディングしていれば9のワンペアでバリューベットをうつ価値はあります。

相手は3を持っている可能性

3はリバーでトリップスになりましたから、3を持っていればリバーでのベットはあり得ます。しかし相手のハンドレンジに3は入るでしょうか?こうしたシチュエーションで3を持っているのはなかなかのマニアックです。

相手はTT、QQ、KK、AAといったハイペアの可能性

このようなハンドで相手はプリフロップでジャストコールするプレイヤーですか?また、フロップでチェックしそうですか?TTならリバーはチェック、QQ~AAであればプリフロップの時点で3ベットしていそうです。おそらくハイペアはなさそうです。

55、99、JJなどのセット持っている可能性

あり得ます。JJであればプリフロップで3ベットしそうですが、それでも99と55の可能性はあります。

これらの事実はそれなりの確率で相手はブラフであることを指し示しています。リバーでの相手のベットが正しいバリューベットになるハンドが少ないのです。コールしてショーダウンした場合、9のワンペア、や55、99といった非常に強いハンドが出てくるか、もしくはブラフハンドが出てくるでしょう。

また、上記のような考え方は相手がある程度うてるプレイヤーでないと意味がありません。持っていなさそうな3やJをフィッシュは持っていますし、逆に非常に上手いプレイヤーも3やJを持っていたりするものです。

※断定的に物事を書いていますが、あくまで考え方の参考に書いています。相手のプレイスタイルによって、持っていそうなハンドは様々です。

確率から見るブラフキャッチ

同一スートが4枚落ちているボードであなたがリバーで先にアクションを行うとします。あなたは2ペアを持っていて、相手はただのKハイです。

あなたがベットした場合、相手は90%の確率でフォールドし、10%の確率でフラッシュを装ってレイズしてきます。ブラフキャッチするためには、相手のレイズにコールしなければなりません。
(このようなボードでブラフレイズするのはタフな心臓が必要で、中々できませんので10%と低い確率にしています。)

あなたがチェックした場合、相手は50%の確率でチェックし、50%の確率でベットしてあなたを降ろしにきます。ブラフキャッチするためには、相手のベットにコールしなければなりません。
(このようなボードでチェックして弱みを見せると、ベットすれば降ろせるのではないかと思いブラフしやすくなり、50%と高い確率で相手はベットしてきます。)

そもそもあなたはハンドは勝っていますから、現在のポットはフォールドしない限りあなたのものです。

あなたが20BBのポットに対して、10BBのベットをした場合、90%の確率で相手は降りるので、元々あなたのものになる予定だった20BBを手にして終わりです。

しかし10%の確率で25BBにレイズしてきます。あなたはこれにコールすることで、元々あなたのものである20BBのポットに、さらに25BBを追加で手に入れることができます。

あなたはこのレイズにコールできますか?

あなたがチェックした場合、相手は50%の確率でチェックしますので、元々あなたのものになる予定だった20BBを手にして終わりです。

しかし、50%の確率で相手は10BBのベットをしてきます。あなたはこれにコールすることで、元々あなたのものである20BBのポットに、さらに10BBを追加で手に入れることができます。

あなたはこのベットにコールできますか?

さて、あなたがもし相手に勝っていると100%リーディングできていた場合(フォールドしない)、リバーでベットする、チェックする、どちらが利益を増やせるのでしょうか?

ベットしていた場合、10%の確率で相手のブラフレイズにコールして25BBを手に入れることができますから、

25BB×0.1=2.5BB の期待値があります。

チェックしていた場合、50%の確率で相手のブラフベットにコールして10BBを手に入れることができますから、

10BB×0.5=5BB

となり、チェックして相手にブラフさせる確率を上げたほうが利益が高いことになります。

この例は、相手がKハイ(弱い)で、あなたがそれをリーディングできている場合ですが、実際は相手がどのようなハンドを持っているのか完全にはわかりません。

そのような状況であなたはベットして相手にレイズされた時に、「勝ってる」と自信を持ってコールできるでしょうか。

あなたがチェックした場合、相手がベットしてきたら、相手はフラッシュを持っている可能性ももちろん高いですが、ブラフの可能性もそれなりに高いと言えます。さらにレイズの場合の25BBではなく、10BBをコールするにとどまりますので、もし相手がフラッシュを持っていたとしても損失は抑えることができます。

よって、リバーでのあなたの方針は「勝っているかわからないが、ベットするよりチェックすることで相手のブラフをキャッチしたほうが期待値は高いのでチェックコールする」となります。

実際にはあなたがベットした場合、相手は上の2ペアやセットなど、あなたに勝っているハンドでコールしてくることもあり、ベットする期待値はもっと低くなります。

バリューベットを選択する

ブラフキャッチと対をなすのがバリューベットです。

上記の例ではあなたは、フラッシュ目の強いボードで2ペアという中途半端なハンドを持っているため、ブラフキャッチ(相手がブラフする割合を増やす)を選択しましたが、あなたがナッツフラッシュを持っていた場合はどうでしょうか。

相手がKハイという手であれば、上の例で示した確率でアクションを返してきますので、やはりチェックが最も利益を産みます。

しかし相手が2ペア、セット、ストレート、弱いフラッシュなど、ベットしてもコールしてくれるハンドが多数ありえる場合は、チェックは利益を捨てていることになります。なぜならそれなりに強いハンドを相手がもっていた場合、あなたがチェックすると相手もチェックしてショーダウンを選択するからです。(相手もフラッシュが怖いのです。)

そのため、チェックしてブラフを期待するよりも、バリューベットを選択したほうがよい場合もあります。

まとめ

要は割合の問題です。ベットした時に相手があなたよりも弱いハンドでコールする割合。あなたがチェックした時に相手があなたよりも弱いハンドでベットする割合。それらを最大化させるアクションを行うべきです。

アグレッシブが増えたからブラフキャッチが有効だ、というのは、アグレッシブなプレイヤーが増えてアグレの割合が全体的に上がっているから言えることですが、あくまで全体の傾向にすぎません。

あなたが対峙しているプレイヤーは本当にブラフを多用するプレイヤーですか?あなたがブラフキャッチをしようとしていることを相手に悟られていませんか?

上級者同士の戦いになると

  1. 相手がアグレだからあなたはブラフキャッチを多用する
  2. あなたがブラフキャッチを多用するので相手がブラフを減らしてマジ手の割合を増す
  3. 相手がマジ手を増やしてタイトになってきたのであなたはブラフを増やしてアグレになる
  4. あなたがアグレになったので相手がブラフキャッチを多用する
  5. 相手がブラフキャッチを多用するのであなたはブラフを減らしてマジ手の割合を増やす
  6. あなたがマジ手を増やしてタイトになってきたので相手がブラフを増やしてアグレになる
  7. 1に戻る

と、相手のプレイの裏をかこうとするメタゲームが繰り返されます。(ただし、これだけのメタゲームを行うには同一テーブルで同じ相手と数時間プレイしないと無理でしょう。)

また、ブラフキャッチを意識するあまり、コールばかりしてあなたがコーリングステーションになってはいけません。ブラフキャッチによって稼げるといっても、アグレッシブに攻めて得られる利益のほうが大きいからです。

決して本業にはせず、あくまで副業としてブラフキャッチを活用しましょう。

余談ですがこの記事を書くために、ブラフキャッチの研究をするあまりコールばっかりして全然勝てなくなってしまいましたw

ポーカーのいろいろな確率

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全て自分で計算したため、間違いがあるかと思います。間違いを発見しましたら、コメント欄でご指摘いただけますと幸いです。計算する現象は随時追加していきます。これ計算して!という要望はコメント欄でどうぞ。

基礎知識

よく使う計算方法は高校の数Aで出てくる組み合わせです。m個の中からn個を選ぶ組合せの数は、mCnと表記します。つまりハンドの組み合わせ数は52枚デックの中から2枚を選ぶ組み合わせ数なので、52C2と表記し、計算結果は1326となります。計算はここを使うと便利です。

フロップで開く3枚のカードの組み合わせは、52C3で出てきますが、通常自分のハンドの2枚は既知のカードであり、アンノウンカード(不明なカード)は残り50枚なので、50C3が組み合わせ数となり、19600通り存在します。

また、52枚あるデックの中から1枚引いて、それがAである確率は、Aはデックに4枚存在するので、4/52=0.0769230769230769≒7.69%となります。こうした計算もよく使います。

表の見方

調べる現象 発生するパーセンテージ ざっくりとした出現頻度
「解説」をクリックすると表示される。解を導き出すまでの計算式や考え方の解説。

様々な確率表

ハンドがポケットになる確率 5.88% 17回に1回
解説
ただ単にポケットになる場合、最初の1枚目はなんでもよく、2枚目が配られる際、残り51枚のデックの中から1枚目と同じランクの残り3枚からいずれか1枚が配られないといけないため、3/51=0.0588235294117647≒5.88%となり、これがペアになる確率となります。
ハンドが特定のポケットになる確率 0.45% 225回に1回
解説
同一ランクのカードはスペード、ハート、ダイヤ、クラブの4種類ありますから、4C2=6で6種類存在します。全ハンドの組み合わせは1326種類ですから、6/1326=0.00452488687782806≒0.45%となり、これが特定のポケットになる確率となります。つまりAAが来る確率、KKが来る確率、QQが来る確率は、どれも0.45%ということになります。
ハンドがスーテッドになる確率 23.53% 4.25回に1回
解説
ただ単にスーテッドになる場合、最初の1枚目のスートはなんでもOKです。2枚目が配られる際、残り51枚のデックの中から、1枚目と同じスートの残り12枚のいずれか1枚が配られないといけないため、12/51=0.235294117647059≒23.53%となり、これがスーテッドになる確率となります。
ポケットペアがフロップでセットorクワッズになる確率 11.76% 8.5回に一回
解説
ポケットペアがフロップでセットになるには、フロップで開く3枚の中に、ポケットペアと同じランクのカードの残り2枚のうち最低1枚は出なければなりません。フロップの組み合わせは自分のハンドの2枚を除く50枚から3枚取り出す組み合わせなので、50C3となり19600通りあります。この50枚のアンノウンカードの中に、セットになるために必要なカードは2枚存在するので、この2枚を除いた48枚で作られるフロップがセットにならないフロップとなり、式は48C3=17296通り存在します。つまり19600-17296=2304通りがセットかクワッズになるフロップの組み合わせなので、2304/19600=0.117551020408163≒11.76%がセットかクワッズになる確率となります。
ポケットペアがボード5枚でセットorクワッズになる確率 19.18% 5回に1回
解説
ポケットペアがボード5枚でセットになるには、ボードに開く5枚の中に、ポケットペアと同じランクのカードの残り2枚のうち最低1枚は出なければなりません。ボード5枚の組み合わせは自分のハンドの2枚を除く50枚から5枚取り出す組み合わせなので、50C5となり2118760通りあります。この50枚のアンノウンカードの中に、セットになるために必要なカードは2枚存在するので、この2枚を除いた48枚で作られるボードがセットにならないボードとなり、式は48C5=1712304通り存在します。つまり2118760-1712304=406456通りがセットかクワッズになるフボードの組み合わせなので、406456/2118760=0.191836734693878≒19.18%がリバーまでにセットかクワッズになる確率となります。
ハンドXYがフロップでヒットする確率 32.43% 3回に1回
解説
フロップの組み合わせは自分のハンドの2枚を除く50枚から3枚取り出す組み合わせなので、50C3となり19600通りあります。この50枚の中には、Xが3枚とYが3枚入っており、これらの6枚を除いた44枚で作られるフロップの組み合わせが、XYがヒットしないフロップとなり44C3=13244通り存在します。つまり19600-13244=6356通りがXかYが最低1枚はヒットする組み合わせ数なので、6356/19600=0.324285714285714≒32.43%がXYがフロップでヒットする確率となります。
ハンドがXYでフロップABCの時相手がヒットしない確率 65% 100回に65回
解説
自分のハンドXYとフロップのABCの5枚の既知のカードがあり、アンノウンカードは52-5=47枚となります。この47枚で作れるハンドの組み合わせ数は47C2=1081通りあります。これが相手が持ちえる全てのハンドの組み合わせ数です。また、この47枚のアンノウンカードの中でAの残り3枚、Bの残り3枚、Cの残り3枚の計9枚を除いた38枚のカードで作られたハンドはフロップでヒットしないハンドとなり、組み合わせ数は38C2=703通り存在します。つまり相手がこの703通りのハンドを持っている確率が相手がヒットしてない確率なので、703/1081=0.650323774283071≒65%が相手がヒットしない確率となります。 相手が2名の場合は47枚のアンノウンカードで作られる4枚(2名分)の組み合わせ(47C4)が相手のハンドの組み合わせ総数となり、ヒットする9枚を除いた38で作られる4枚の組み合わせ(38C4)が、ヒットしないハンドの組み合わせ総数となるため、 38C4/47C4=73815/178365=0.4138424018165≒41.38%が、2名相手の時に相手がヒットしない確率となります。 相手が3名の場合は 38C6/47C6=2760681/10737573=0.257104747972377≒25.71% 相手が4名の場合は 38C8/47C8=48903492/314457495=0.15551701828573≒15.55% 相手が5名の場合は 38C10/47C8=472733756/5178066751=0.0912954155928377≒9.13%
ハンドがXYでフロップAABの時相手がヒットしない確率 79.65% 100回に80回
解説
自分のハンドXYとフロップのAABの5枚の既知のカードがあり、アンノウンカードは52-5=47枚となります。この47枚で作れるハンドの組み合わせ数は47C2=1081通りあります。これが相手が持ちえる全てのハンドの組み合わせ数です。また、この47枚のアンノウンカードの中でAの残り2枚、Bの残り3枚の計5枚を除いた42枚のカードで作られたハンドはフロップでヒットしないハンドとなり、組み合わせ数は42C2=861通り存在します。つまり相手がこの861通りのハンドを持っている確率が相手がヒットしてない確率なので、861/1081=0.796484736355227=79.65%が、相手がボードにヒットしない確率となります。
スーテッドがフロップでフラッシュが完成する確率 0.84% 100回に1回
解説
自分がスーテッドを持っていている時、自分のハンドの2枚を除く50枚から3枚取り出す組み合わせ数は50C3となり19600通りあります。この50枚の中には、自分のハンドと同じスートは残り11枚あり、この11枚のカードのいずれか3枚で作られるフロップが、フラッシュが完成するフロップとなります。この11枚のカードで作られるフロップの組み合わせ数は11C3=165通りです。よって165/19600=0.00841836734693878≒0.84%となり、これがスーテッドを持っていてフロップでフラッシュが完成する確率となります。
スーテッドがフロップでフラドロになる確率 10.94% 100回に11回
解説
自分がスーテッドを持っていている時、自分のハンドの2枚を除く50枚から3枚取り出す組み合わせ数は50C3となり19600通りあります。この50枚の中には、自分のハンドと同じスートは残り11枚あり、この11枚のカードのいずれか2枚と、別のスート1枚で作られるフロップが、フラッシュドローになるフロップとなります。この11枚のカードから2枚取り出す組み合わせ数は、11C2=55通りあります。フロップの残りの1枚は、50枚のアンノウンカードの中からハンドと同一スートの11枚を引いた39枚のいずれかが入ればよいため、55×39=2145通りのフロップが、フラドロになるフロップの組み合わせ数となります。よって、2145/19600=0.109438775510204≒10.94%となり、これがスーテッドと持っていて、フロップでフラドロになる確率となります。
スーテッドがフロップでフラドロorフラッシュ完成する確率 13.47% 100回に13回
解説
自分がスーテッドを持っていている時、自分のハンドの2枚を除く50枚から3枚取り出す組み合わせ数は50C3となり19600通りあります。この50枚 の中には、自分のハンドと同じスートは残り11枚あり、この11枚のカードのいずれか2枚(最低フラッシュドローになる)と、残りのアンノウンカード48枚(フラッシュを完成させるカードも含む)のいずれか1枚で作られるフロップが、フラッシュドローかフラッシュが完成するフロップとなります。この11枚のカードから2枚取り出す組み合わせ数は、11C2=55通りあります。フロップの残りの1枚は、残り48枚のいずれかが入ればよいため、55×48=2640通りのフロップが、フラドロかフラッシュが完成するフロップの組み合わせ数となります。よって、2640/19600=0.13469387755102≒13.47%となり、これがスーテッドと持っていて、フロップでフラドロになるかフラッシュが完成するになる確率となります。
コネクター(54~JT)がフロップでストレート完成する確率 1.31% 100回に1回
解説
例としてハンドが98の場合、ストレートになるフロップは、567、67T、7TJ、TJQの4種類存在します。それぞれカードは4枚ずつありますので、例えば567というフロップの組み合わせ数は、4×4×4=64通り存在します。同様に他の67T、7TJ、TJQというフロップももそれぞれ64通り存在し、合計256通りのフロップが、ストレートが完成するフロップの組み合わせ総数となります。フロップの組み合わせ総数は19600通り存在するので、256/19600=0.0130612244897959≒1.31%が、コネクターがフロップでストレートを完成させる確率となります。
コネクター(54~JT)がフロップでOESDになる確率 9.80% 100回に10回
解説
例としてハンドが98の場合、オープンエンドストレートドローになるフロップは、67、7T、JTのいずれかと、ストレートを完成させない1枚の組み合わせになります。例えば67の場合、6と7はそれぞれカードは4枚ずつあるので、この2枚の組み合わせ数は4×4=16通り、そしてフロップの残り1枚は、アンノウンカード50枚から既に出ている6と7の2枚、さらにストレートを完成させる5が4枚とTが4枚を除く(50-2-4-4=40)計40枚ありますので、フロップの組み合わせ数は、16×40=640通り存在します。同様に他の7T、JTの場合のフロッ プもそれぞれ640通り存在し、合計1920通りのフロップが、オープンエンドストレートドローになるフロップの組み合わせ総数となります。フロップの組み合わせ総数は19600通り存在するので、1920/19600=0.0979591836734694≒9.80%が、コネクターがフロップでオープンエンドストレートドローになる確率となります。
コネクター(54~JT)がフロップでガットショットになる確率 17.96% 100回に17回
解説
例としてハンドが98の場合、ガットショットストレートドローになるフロップは、57、6T、7J、TQ、JQのいずれかと、ストレートを完成 させない1枚の組み合わせになります。例えば57の場合、5と7はそれぞれカードは4枚ずつあるので、この2枚の組み合わせ数は4×4=16通り、そしてフロップの残り1枚は、アンノウンカード50枚から既に出ている5と7の2枚、さらにストレートを完成させる6の4枚を除く (50-2-4=44)計44枚ありますので、フロップの組み合わせ数は、16×44=704通り存在します。同様に他の6T、7J、TQ、JQの場合のフロッ プもそれぞれ704通り存在し、合計3520通りのフロップが、ガットショットストレートドローになるフロップの組み合わせ総数となります。フロップの 組み合わせ総数は19600通り存在するので、3520/19600=0.179591836734694≒17.96%が、コネクターがフロップでガットショットストレートドローになる確率となります。
コネクター(54~JT)がガットショットorOESDorストレート完成になる確率 31.35% 100回に36回
解説
例としてハンドが98の場合、ガットショットストレートドロー、もしくはOESDになるには75、76、T6、T7、JT、J7、QT、QJのいずれかと、ストレートを完成させるカードも含む1枚の組み合わせになります。例えば75の場合、7と5はそれぞれカードは4枚ずつあるので、この2枚の組み合わせ数は4×4=16通り、そしてフロップの残り1枚は、アンノウンカード50枚から既に出ている7と75の2枚を除く (50-2=48)計48枚ありますので、フロップの組み合わせ数は、16×48=768通り存在します。同様に他の76、T6、T7、JT、J7、QT、QJの場合もそれぞれ768通り存在し、合計6144通りのフロップが、ガットショットストレートドロー以上になるフロップの組み合わせ総数となります。フロップの組み合わせ総数は19600通り存在するので、6144/19600=0.313469387755102≒31.35%が、コネクターがフロップでガットショットストレートドロー以上になる確率となります。
ボードでフラッシュが完成する確率(自分はそのスートを持っていない) 0.06% 2000回に1回
解説
自分のハンドXYを除くと、残りのアンノウンカードは50枚となります。この50枚の中から5枚取り出して作られるボードの組み合わせは、50C5=2118760通り存在します。また、この50枚の中には、XYとは別のスートのカード(例えばハートとする)は13枚存在します。この13枚で作られるボード5枚の全組み合わせ数は、13C5=1287通り存在します。よって、1287/2118769=0.000607430761388737≒0.06%が、ボードでフラッシュが完成する確率となります。
1枚フラッシュ(自分のもつ1枚のハンドでフラッシュを作る)ができる確率 0.89% 100回に1回以下
解説
自分のハンドXYを除くと、残りのアンノウンカードは50枚となります。この50枚の中から5枚取り出して作られるボードの組み合わせは、50C5=2118760通り存在します。また、1枚フラッシュができるボードは、4枚の同一スートと、1枚のそれ以外のスートのカードで構成されます。50枚のアンノウンカードの中には、XYのどちらかと同じスートのカード(例えばスペードとする)は12枚存在します。この12枚で作られる4枚の全組み合わせ数は、12C4=495通り存在します。そこに、50枚から12枚を引いた38枚のいずれかのカードの1枚の、計5枚で作られるボードが、1枚フラッシュになるボードなので、495×38=18810通りのボードが、1枚フラッシュになるボードです。よって、18810/2118769=0.00887783420491231≒0.89%が、一枚フラッシュが完成する確率となります。

hyahho主催「サマージャンボポーカー大会」

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昨年末に行われたひゃっほう掲示版主催のビッグトーナメントが今回も行われます!

sj2013

賞金最大$5000!

なのに今回ももちろんフリーロール!!(ゴゴゴゴゴゴゴゴ

スポンサーは前回同様cisさんという2ch株板でもおなじみのトレーダーの人で、現在では日本屈指のポーカープレイヤーの方です。

サマージャンボポーカー大会
http://hyahhoopoker.com/sj2013/

予選、決勝共にpokerstarsで行われます。

  • 予選1開催日時:2013年8月16日(金)21:00>ターボ予選
  • 予選2開催日時:2013年8月17日(土)20:00>じっくり勝負
  • 決勝開催日時:2013年月18日(日)20:00>ファイナル

となっており、予選は本日からなので、まだ知らなかった方は急いでエントリーしてください。

5000ドルを手にするまで道のりは前回同様ハードですが、なんといっても参加費無料です。

参加するだけで期待値は100%プラスです。

時間ある方は是非参加しましょう!

サマージャンボポーカー大会
http://hyahhoopoker.com/sj2013/

疑似ポジションを使う

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ポーカーにおいてポジションが重要であることは「ポジションの重要性」でも述べました。

今回は、実際のポジションではなく、疑似的に作りだされるポジションの優位性について書きたいと思います。

通常最も有利なポジションはBTNとされています。

一番大きな理由は、一番最後にアクションをできるから、というものがあります。

これはつまり、自分以外のプレイヤーの動向を先に知ることができる、という意味です。

よって、最初にアクションを行うUTGが最もポジションが悪く、BTNがもっともポジションが良い、と言うことができます。

プリフロップではBBが最後にアクションできるため、BBにもポジションの優位性があると言えますが、それはプリフロップのみに言えることですし、ブラインドを強制的に支払うというデメリットもあるため、総合的にはやはりBTNがもっともよいポジションなのです。

疑似ポジションとは

ポジションが良い、というのが「他のプレイヤーの動向を先に知ることができる」とするならば、そういう状況を意図的に作り出すことできれば、疑似的に良いポジションを得ることができます。

例1
9人のリングテーブルで全員それなりのスタックを持っています。

あなたの左隣りには、さきほどから頻繁にレイズし続ける超アグレッシブ(マニアック)なプレイヤーが座っています。このプレイヤーをクソアグレと呼びます。

アーリーポジションのあなたにAToというハンドがきました。それなりに強いハンドですが、後ろのクソアグレにリレイズされると、ポジションがありませんし、さらにその後ろから4ベットが飛んでくれば、AToは捨てざるを得ません。

そこで、あなたはリンプすることにしました。クソアグレは案の定レイズしてきました。

あなたまでフォールドでまわってきた

クソアグレ以外にこのポットを欲しがるプレイヤーはいないようです。あなたはAToで十分勝っていると判断し、リレイズ、もしくはコールしてフロップに挑みます。

あなたは、アーリーポジションという不利なポジションから、(クソアグレ以外に)ポットに参加しようとするプレイヤーが1人もいないことを知った上で、最後にアクションをすることができました。

クソアグレの後ろでタイトなプレイヤーが3ベットしあなたまでまわってきた

3ベットしたプレイヤーはかなりタイトなプレイヤーだとします。クソアグレ相手とはいえ、ATo以下のハンドでこのようなことはしなさそうです。よって、あなたはAToを捨てます。

あなたは、アーリーポジションという不利なポジションから、(クソアグレ以外に)ポットに参加しようとするタイトなプレイヤーがいると知った上で、最後にアクションをすることができました。

例2
途中までは例1の状況と同じであなたはATでリンプ→クソアグレレイズ、ここでBTNのタイトなプレイヤーがコールし、あなたまでフォールドでまわってきました。

あなたはBTNを警戒してコールすることにし、クソアグレもコール、3名でフロップへ進みます。

フロップ:Ah9d7c

あなたはトップヒットキッカーTを手にしました。クソアグレには勝っていると思っていますが、BTNの強さは不明です。クソアグレはほぼ毎回CBを打つとあなたは知っています。

あなたはチェックするとクソアグレは予想通り大きなCBをうってきました。

BTNがレイズオールイン

あなたはBTNをAJ~AK、99、77だと考えフォールドしました。
クソアグレもフォールドし、BTNがポットを手にしました。

BTNがフォールド

あなたはクソアグレには勝ってると考え、チェックレイズしました。
するとクソアグレはフォールドし、ポットを手にしました。

クソアグレとBTNのアクションを先に見れたことで、あなたのアクションに影響を与えているのがわかります。

2名のアクションを、疑似的にですが先に見ることで、あなたは自分のハンドの強さをある程度判断することができたのです。

このように、見た目上はアーリーポジションという不利なポジションでありながら、他のプレイヤーのアクションを見た上で判断を下すことができているので、擬似的にポジションがある、と言えます。

アンカーとなるプレイヤーが必要

上の例のように、擬似的に有利なポジションを得るには、アンカーとなるプレイヤーが必要です。
※アンカー=錨(いかり)

クソアグレは頻繁にレイズするので、テーブルのプレイヤーは「クソアグレのレイズの後どうするか」を考えアクションします。クソアグレが起点となっているのがわかりますね。

クソアグレのレイズはある意味毎回UTGでレイズしているのとほぼ同じです。その右隣であるあなたは毎回BBのようなものです。

(擬似)UTGのクソアグレのレイズ→他のプレイヤーの動向→最後に(擬似)BBであるあなたのアクションという状況が、クソアグレがレイズする度に毎回発生することになります。

上の例ではあなたはリンプしていますが、レイズから入っても同じです。

あなたレイズ→クソアグレリレイズ→その後他のプレイヤーがどうするか、という情報を全て知った上で最後にあなたはアクションを行えます。

また、アンカーとなるプレイヤーが、コールではなくレイズしていることが重要です。レイズという強い情報が起点となるからこそ、他のプレイヤーの動向という情報に価値が出ます。

クソアグレのコールに対して、他のプレイヤーのコールやレイズではハンドレンジを狭めることはできません。

コストが必要

BTNの場合、チップを出さずとも他のプレイヤーのアクションを見てから判断できますが、この疑似的なポジションを得るためには、リンプやレイズなどしてゲームに参加しておかなければならず、その分のコストが必要になります。

そのコストを支払ってでも、こうした擬似的なポジションを得るメリットがあると判断できる場合は、積極的に利用していくべきでしょう。

まとめ

マニアックの左(ポジションがある)のほうがいい、というプレイヤーは結構多いと思います。自分も以前はそうでした。

マニアックの後ろにいれば、ハンドが強い時にはレイズして、弱いときは捨ててしまえるから判断が楽、という考え方です。

この考えは大きくは間違っていませんが、キツイ状況になることも多々あります。

例えばUTGがマニアックで自分のポジションが+1(UTGの後ろ)だったとします。

UTGのマニアックがいつも通りオープンレイズ、自分はハンドを見ると77でした。

UTGには勝っていると思いますが、あなたの後ろにはまだ8名のプレイヤーが残っています。

あなたがマニアックのレイズにコールして後ろから3ベットされる、もしくはあなたが3ベットして後ろから4ベットされると、77の判断は難しくなります。Axのようなハンドでも同じです。

しかしあなたがUTGでマニアックが+1だったとします。

あなたはマニアックがレイズしてくることはわかっています。よって77でリンプ(スタック量によってはレイズでもよい)します。

マニアックはいつも通りレイズし、そして他のプレイヤーの動向を見た上で最後にあなたは判断できるのです。

非常にプレイしやすいと思いませんか?

マニアックの後ろのプレイヤーの立場で考えて見ましょう。

あなたリンプ(orレイズ)→マニアックがレイズ(orリレイズ)、COのプレイヤーはハンドを見るとA9sでした。

マニアックには勝っていると思っても、マニアックがレイズしてくるのがわかっていてリンプ(もしくはレイズ)で入ってきたUTGのあなたの存在が不気味です。よって、微妙なハンドなので捨てることになります。

このように、マニアックの前にいるあなたに対して、他のプレイヤーはポジションを持たれていると感じるのです。(そう思えるレベルのプレイヤーである必要がありますが。)

こうしたアンカーとなるプレイヤーが左に座っている場合、このような疑似ポジションの優位性を理解してプレイしてみましょう。目に見えるポジションとはまた別のテーブル力学を感じることができ、ゲームを優位に進めることができます。


JPT Grand Final in OSAKA

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最近子育てが忙しくてポーカー全然できてませんがみなさんいかがお過ごしでしょうか。

巷ではJPTが始まっており、なんと今回のグランドファイナルは、決勝が大阪だそうです。

topimage3

JPT(ジャパンポーカーツアー)の公式サイト

20回目を記念するマカオポーカーカップの日本キャンペーンとしておこなわれるもので、
全国各地のポーカースポットやPokerStarsで行われるオンライン予選などを通過した
約120名がDAY1に参加。およそ8時間のDAY1を勝ち残ったプレーヤーおよそ50人がDAY2
に進出、というかなり大きなイベントになりそうです。

ファイナルの日程

  • 日程:11月16日(土)・17日(日)
  • 会場:BLUFF BARなど3会場
  • 予選などの詳細:グランドファイナル特設ページ http://japanpokertour.jp/top/2013s2gf

ライブでの予選に場所的に参加できない人はオンライン予選から参加してみてはいかがでしょうか。

オンライン予選は11月9日まで行われます。無料のフリーロールStage1とStage1の勝者や$2.2を支払うと参加できるStage2、Stage2の勝者や$10を支払うと参加できるStage3までが用意されています。PokerStarsをプレイしたことがない方も、ぜひ日本人ポーカープレイヤー同士で競いあいましょう。

オンライン予選のスケジュール

  • 期間:11月9日まで
  • Stage 1: Freerool 毎日 21:30~
  • Stage 2: $2.2 毎日 22:30~
  • 日~金 23:15~
  • Stage 3: $10 土曜 23:15~

オンライン予選への参加方法

PokerStars ロビー > トーナメント(Tourney) > 地域限定(Regional) からトーナメントを確認できます。
34696a6fe7af6be20e7539e85656f22a-e1380978246417

もう予選は始まってます。

ファイナル出たいけど、ライブ予選に出る時間がない!オンラインで通過するしかないなこれは・・・

そういえばJPT大阪のファイナルが行われていた難波のGOLD9が10月25日で閉店しました。

大阪のポーカー界の草分け的な店舗で、管理人の鮫肌もよく通っていたので非常に残念です。

25日に行われた最後のトーナメンとには46名が参加し、もちろん私も出ましたがAA3回、JJ、AK、AQ、AJ、などハンド入りまくりのまくられまくりで早々に飛びましたw

今までありがとうGOLDF9!!

AJPCのサイト運営を任されることになりました。

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こんにちわ。鮫肌です。

更新サボってる!と思われてそうですね、違うんです!忙しかったんです!子供生まれたりw

いや、今回ご報告したいのは子供のことではなく、この度私め、AJPCの公式サイトの運用を任されることになりました。

ポーカー好きが高じるとこうなるんですねw

AJPC公式サイト

cdb8dd22c9b82f1afe646328f17ccf72

一応、サイトの構築も一から自分で行いました。

その他にも

なども行なう予定です。

けっこう大変です!

ということでポーカー道をご覧の皆様、今後共ポーカー道とAJPCをよろしくお願いいたします。

予選開始までもう少し、盛り上げていきましょう~!

ハンドレンジ

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ハンドレンジとは、あるプレイヤーが持ち得るであろうハンドの組み合わせのことです。

相手プレイヤーが持っているハンドというのは、当然1種類のハンドですが、自分には相手のハンドは見えません。

よって、相手が持っているであろうハンドの組み合わせの全てをハンドレンジとして想定します。

スターティングハンドのレンジ

プレイヤーがゲームに参加する、しないといった判断を行なうレンジのことです。

プレイヤーの持ちえる2枚のカードの組み合わせ総数は、自分のハンド2枚を除く残りカード50枚の中から2枚を抜き出すことになるので、50C2となり、組み合わせ総数は1326通りとなります。(組み合わせに関する詳しい解説はこちら

ただし、相手のハンドレンジを想定するときに、AsKdであるか、AcKhであるかを区別はしないため、AKoとまとめて考えます。そうすると、ハンドというのは全169種類になります。(全169種類のスターティングハンドのリストはこちら

たとえばプリフロップでタイトなプレイヤーがUTGからレイズした場合、こうしたアクションを行なうのは上位5%程度のハンドである、と仮定すると、持ち得るハンドレンジは

88+, AJs+, KQs, AKo

となります。これらのハンドの組み合わせ総数は70通りあります。ですので、正確には1325通りのうち、上位5.28%ということができます。

プリフロップのアクション後

事前にアクションがあった場合のレンジというのはある程度狭まります。

例えば、事前にレイズが入っていた場合に3ベットするレンジや、コールするレンジです。

事前にレイズが入っており、3ベットするレンジは、タイトなプレイヤーであれば上位2%程度になるかもしれません。その場合のハンドレンジは

JJ+

となります。AA、KK、QQ、JJのたった4種類です。組み合わせ総数は24通りです。

レイズにコールするレンジであれば、上位2%(3ベットするので)を除いた、15%までのハンドと仮定すると

TT-77, A7s+, K9s+, QTs+, JTs, ATo+, KTo+, QJo

となり26種類、組み合わせ総数は160通りとなり、1326通りの中で12.07%がこのプレイヤーのスターティングハンドのレンジとなります。

こうした、ハンドを強い順に並べた時の特定の範囲でハンドレンジを想定するのは、あらゆるプレイヤーに適応できるオーソドックスなハンドレンジの考え方です。

中にはスーコネを好むプレイヤー、AA、KKでフラットコールを多用するプレイヤーなど、オーソドックスなレンジから外れるプレイヤーも存在するでしょう。そうしたプレイヤーと対峙した場合は、想定するハンドレンジの調整というのは必要です。

フロップ以降のハンドレンジ

9人テーブル、あなたはAdQsでミドルポジションからレイズし、パッシブなBTNがコール。

フロップKsQd4c

あなたはポットの半分をベット→BTNレイズ

あなたのリーディング

「相手はタイトでパッシブなプレイヤーなのでブラフはない。最低でもTPTKか2ペア以上。パッシブと言ってもAKならプリフロップで3ベットしているはずなのでTPTKは除外。K4やQ4ではそもそも参加してこないのであり得るならKQ。セットならKKとQQはプリフロップで3ベットしているはずなので除外、よってセットの可能性は44のみ。オープンエンドになるJTでもレイズする可能性はある。」

というリーディングから導き出されるハンドレンジは以下のようになります。

44, KQs, JTs, KQo, JTo

組み合わせ総数38通り、全体の2.87%です。

ただし、あなたはAdQsを持っているため、相手のハンドからこの2枚の除いた組み合わせになります。

よって、KsQsKhQsKdQsKcQsの4通りを除いた34通りが相手のハンドレンジとなります。

この相手のハンドレンジが正しい場合、現状でのあなたの勝率と相手の勝率は

  • あなた:AdQs:49.09%
  • 相手:44,KQs,JTs,KQo,JTo:50.91%

なんとほぼイーブンです。KQが濃厚なのに?

これは相手のレンジにJTo、JTsというオープンエンドを入れており、且つ相手のKQの組み合わせが減っている(あなたがQを1枚持っているから)ためにこのような数値になっています。

KQが濃厚だと思うなら、JTである確率を狭めましょう。ここで、相手がJTを持ってる確率を半分にします。すると。

  • あなた:38.95%
  • 相手:61.05%

となります。相手がオープンエンドの場合は勝っており、相手が44の時はほぼ負け、相手がKQの場合はAがアウツとなります。

TJでそんなことはしない、2ペアかセットが濃厚だ!と相手のレンジを読んだ場合は

  • あなた:AdQs:10.43%
  • 相手:44,KQs,KQo:89.57%

となります。

※この例は、相手のハンドを、読みやすい典型的なタイトパッシブなプレイヤーとしているので、ハンドレンジはかなり狭く設定しています。本来は、ブラフの可能性、AKの可能性AQの可能性など出てくるでしょう。

まとめ

大事なことは、相手のハンドを決めつけないことです。

AKに違いない!と思っても100%はありません。

セットに違いない!と思っても100%はありません。

何パーセントでAKなのか、残りのパーセントはいったいどんなハンドがありえるのかを常に考えて対応しましょう。

相手のハンドを特定の2枚ではなくレンジで考えた時に、あなたの持つハンドの勝率はこれまでとまったく変わったものになるでしょう。

ナッシュ均衡その1

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ポーカーの戦略を突き詰めていくと必ず現れるナッシュ均衡という言葉。
なんとなく難しそうなのでスルーしてきた人のために、できるだけわかりやすく解説したいと思います。
少し長くなるので2回にわけます。「その1」にはポーカーの話は出てきません。

ナッシュ均衡とは

ゲーム理論の用語の一つです。

ナッシュ均衡は非協力ゲームの解(最適な戦略)の一種で、考案者であるジョン・フォーブス・ナッシュの名前からきています。

非協力ゲームとは、ある主体が他の主体と協調せずに、自らの利益を最大限にすることをゲームの目的とした、いわゆる対戦型のゲームのことです。

将棋しかり、ポーカーしかり、企業同士の市場での争いにもあてはまります。

プレイヤー全員が互いに最適な戦略を選択しており、これ以上自らの戦略を変更すると、自分の利益が減る(もしくは無くなる)、つまり戦略を変更する動機がない安定的な状態になっている互いの戦略の組み合わせのことをナッシュ均衡といいます。

つまり、相手の出方に対して最適な戦略に変更する、という対応をお互いに続けていると、いつかはそれ以上お互いに戦略を変更することができない(変更すると自分が不利になる)ところまでいきつきます。その時のお互いの戦略の組み合わせをナッシュ均衡と言うのです。

はい、わかりづらいですね。

ナッシュ均衡の例

AとBという二人の人間に、肉と魚、どちらが好き?という質問をなげかけ、お互い相手の回答を見ることなく自分でフリップに書いて回答してもらいます。回答が二人共同じなら、互いに1万円を手に入れ、回答がばらばらなら0円、というゲームだとします。

二人共互いに、相手は肉が好きだな、と思っていた場合、二人共回答はに「肉」となり、お互い1万円をゲットします。お互い、相手は肉が好きだと知っている点が重要です。

もしAが肉と回答する戦略を魚と回答する戦略に切り替えたとします。すると互いに回答がばらばらになり、もちろん利益は0円になりますよね。Bにも同じことがいえます。

つまり互いに「肉」と回答する状態は、今の戦略(肉と回答)から変更する動機がない安定した状態になるため、Aの「肉」という戦略と、Bの「肉」という戦略の組み合わせはナッシュ均衡と言えるのです。

お互いの好みが魚で、それをお互い知っているのならA「魚」B「魚」というのがナッシュ均衡となります。

この組み合わせを利得表にするとこうなります。
※利得=得られる利益
※利得表=どのような行動を取ったらどのような結果(それぞれどれだけの利得があるか)になるかの組み合わせ全て書き出したもの

A/B B肉 B魚
A肉 (A1万円 , B1万円) (A0円 , B0円)
A魚 (A0円 , B0円) (A1万円 , B1万円)

左の列がAの選びうる戦略、上の行がBの選びうる戦略です。()の中は、左がA、右がBの利得です。
肉-肉の組み合わせと魚-魚の組み合わせだとお互い1万円ゲットして、それ以外は互いに0円なのがわかります。

純粋戦略ナッシュ均衡

純粋戦略ナッシュ均衡とは、特定の戦略を選び続けることが最も利得が高くなる状態のことを言います。

肉と魚の例でいうと、お互いが肉を選び続けること、もしくはお互いが魚を選び続けることで利益が出ますので、肉-肉と魚-魚は純戦略ナッシュ均衡と言えます。

別の例で、企業Aと企業Bが同じ商品を新発売することになり、値付けの選択肢として、互いに100円か120円の2択の戦略があるとします。

お互いの値付の組み合わせによって、市場でのシェアは

  • Aが100円、Bが100円で発売=お互いシェア50%ずつ。
  • Aが120円、Bが100円で発売=Aがシェア20%、Bがシェア80%。
  • Aが100円、Bが120円で発売=Aがシェア80%、Bがシェア20%。
  • Aが120円、Bが120円で発売=お互いシェア50%づつす。

という状況になります。同じ価格ならシェアは半々で、相手よりも安くなるとシェアを伸ばせます。

これを利得表にすると以下のようになります。

A/B B100円 B120円
A100円 (A50% , B50%) (A80% , B20%)
A120円 (A20% , B80%) (A50% , B50%)

互いに120円で発売した場合、シェアは半々となりますが、自分が価格を下げると、シェアは80%にまで増加することがわかります。よって、A120円、B120円という状況では、お互いに値下げすることで利得が上昇するため、戦略を変更する動機が生まれて安定していません。よって、この組み合わせはナッシュ均衡ではありません。

現在すでに互いの値付けに差がある場合、120円と値付したほうはシェアは20%しかとれず、相手に合わせて値付けを100円に下げてることによって50%までシェアを増加させることができます。また、値付けが既に100円のほうは、120円に上げてもシェアは80%から50%に減少するため、100円という戦略を変更しません。よって、片方に戦略変更の動機が生まれており、この状況はナッシュ均衡ではありません。

お互い100円で発売した場合、シェアは50%ずつで、もし値上げをするとシェアは20%に落ちるため、互いに戦略を変えません。よって、100円-100円という組み合わせはナッシュ均衡と言えます。

要は、100円という戦略を選んでおけば、自らのシェアは50%(相手も100円)か80%(相手ハ120円)になり、相手が自分よりも多くなるという組み合わせは存在しません、よって互いに100円という戦略を選択することが、純粋戦略ナッシュ均衡と言えます。

※実際の経済では利益率、シェア全体の母数の増減など、より複雑な要素が絡み合うため、一概にはこの表のようになるとは言えません。120円-120円だと、シェアは半々かもしれませんが、売れる総数が減ってしまうかもしれません。

このように、この値付けの例でのナッシュ均衡下では、シェアを50%以上にすることができません。要は負けない戦略であり、大きく相手に勝ち越すということはできません。

混合戦略ナッシュ均衡

混合戦略ナッシュ均衡とは、純粋戦略でのナッシュ均衡がない場合の解のことです。

わかりやすいのがジャンケンです。

AさんとBさんが複数回ジャンケンで対戦するとして、お互いグー、チョキ、パーの3つの戦略があります。

例えばAさんがグーを100%出し続ける、という戦略をとると、Bさんはそれを知ると当然パーを出し続けます。

Aさんの戦略がチョキを出し続ける場合もパーを出し続ける場合も、同じものを出し続ける戦略だと、相手に対応されることで必ず負け越します。

つまり、特定の戦略を選び続けることがナッシュ均衡になる純粋戦略でのナッシュ均衡は存在しないのです。

こういう場合、グーを○%、チョキを○%、パーを○%の確率で出す、という各戦略を選択する確率から、ナッシュ均衡を導き出すことができます。これを混合戦略ナッシュ均衡と言います。

複数の戦略を混ぜて適切な割合で選択することで相手に対して負けない状態を作り出す、ということです。

なにやらポーカーに適用できそうな話になってきましたね。

結論から言うと、ジャンケンの場合は、それぞれ3分の1で出す、というのがナッシュ均衡となります。ちゃんとそれを証明する式もあるのですが複雑なので以下のサイトを参照してください。
http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20080825/game_6

もし、Aさんがグー60%、チョキ30%、パー10%で出すとすると、極端な話、Bさんがパー100%という純粋戦略をとるとAさんは負け越します。なんせ60%は確実に負けてしまうのですから。

よって、相手がどのような確率で戦略を選択したとしても、必ず最適な利得を得ることができるのは3分の1でそれぞれを出すという混合戦略になるのです。

AとBが互いにグー・チョキ・パーを3分の1で出し続ければお互いの勝敗はどうなるでしょうか?もちろん、勝率は互いに50%になります。

互いに勝ち越すことはできませんが、負け越すこともないのです。

※ジャンケンの回数が10回くらいでは勝率はブレます。1000回もすればほぼ50%になるでしょう。

囚人のジレンマ

この項は余談です。

ナッシュ均衡を互いに理解していれば、かならず利得を半分ずつにできるの?と思いがちですがそうではありません。

有名なのが、囚人のジレンマです。

重犯罪をおかしたAとBが、別の軽犯罪でつかまりました。

AとBそれぞれを別の取調室につれていき聴取します。

互いに、以下のことを伝えます。

  • 重犯罪の自白(裏切り)した場合釈放する。ただし相方も自白した場合、互いに懲役3年。
  • もし片方が自白し、片方が黙秘した場合、自白したものは釈放、黙秘したものは懲役5年。
  • 互いに黙秘した場合は互いに軽犯罪の罰のみで懲役1年。

その結果、お互いの得られる利得をわかりやすいように以下のように設定します。

  • 釈放されると最も利益が大きいため5
  • 懲役1年ならまだマシなので3
  • 懲役3年なら微妙なので1
  • 懲役5年なら最悪なので0

この場合の利得表はこうなります。

A/B B自白 B黙秘
A自白 (A1 , B1) (A5 , B0)
A黙秘 (A0 , B5) (A3 , B3)

Aの立場から見てみましょう。

Aが自白を選んだ場合、Bが黙秘すれば利得がAは5、Bは0となり、Aとしては最も利得が高くなります。しかしその場合、Bは戦略を自白に変えることで、0から1にあげることができます。よってBは黙秘から自白に変える動機が現れます。

ではAが黙秘を選んだ場合、Bも黙秘を選べばA、B共にの利得は3となりそれなりの結果ですが、Bは自白に変えることで、利得5にあげることができるため、Bは黙秘から自白に変える動機が現れます。

これはBにも言えることなので、どのような場合でも互いに自白を選ぶことが最善の戦略ということになり、自白-自白の組み合わせで利得をお互い1つず得るというのがナッシュ均衡となります。

しかし普通に考えれば、この場合お互いに黙秘を選び、利得を3ずつ得たほうが、利得の総合計は最も高くなります

  • お互い自白:1+1=2
  • 自白と黙秘:5+0=5
  • お互い黙秘:3+3=6

もしお互いが話し合って相談することができれば結果は違うかもしれませんが、この囚人のジレンマという、相手が選びうる戦略を推定するしかない状況では、互いに自白を選ぶことが最も「負けない」戦略になるのです。

このように、ナッシュ均衡が、全員にとって最も最適な結果にはならないこともあります。

次はナッシュ均衡をポーカーで使う方法について説明します。>ナッシュ均衡その2へ

ナッシュ均衡その2

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ポーカーにおけるナッシュ均衡の使い方について解説します。

ナッシュ均衡についてよくわからない人は、ナッシュ均衡その1をまず読んでください。

ポーカーにおけるナッシュ均衡

このページを読んでいる人は、ナッシュ均衡を理解しているか、ナッシュ均衡その1を読んだ人でしょう。

ナッシュ均衡の意味をまとめると、互いが互いの戦略を把握しており、お互いこれ以上戦略を変更しないほうがいい状態まで突き詰められた状態での戦略の組み合わせ、ということができます。

ポーカーにおけるナッシュ均衡はプッシュオアフォールドの状況で主に使われます。

つまり、互いが互いのプッシュレンジとコールレンジを把握しており、これ以上ハンドレンジを変更しないほうがいい状態まで突き詰められた状態でのプッシュレンジとコールレンジの組み合わせ、となります。

例えばトーナメント残り3名で全員スタックは10BB、1位に賞金の70%、2位に30%が与えられる場合に、ブラインドヘッズとなった時の、SBのオールインすべき特定のハンドレンジと、BBがコールすべき特定のハンドレンジの、お互いに最適な組み合わせをナッシュ均衡によって導き出します。

SBは、自分がオールインした時にBBが特定のハンドレンジでコールするとわかっていた場合に、最適となる自分のオールインハンドレンジでオールインし、BBは、SBが特定のハンドレンジでオールインしてくるとわかっていた場合に、最適となる自分のコールレンジでコールします。互いにナッシュ均衡を完璧に理解しており、そのとおりにプレイできるのであれば、お互い期待値上は負けません。

ちょっと何いってんのかわからないです、という人のために、プッシュ(オールイン)、コール、オーバーコール(オールインにコールが入ってる状態でコールする)のハンドレンジを示してくれるサイトがあるのでそちらを元に見てみましょう。(英語です)

http://www.holdemresources.net/h/web-calculators/nashicm.html

これはICMを元にしたナッシュ均衡から導き出されるプッシュレンジなどを示してくれるサイトです。

ここに以下のように入力して結果を出します。

c570c5d5764ba209692dc39b2d28df1d

ブラインド50-100ーAnte0で、全員10BBを持っており、賞金は1位70%、2位30%です。この状態での各プレイヤーのプッシュすべきハンドレンジ、コールすべきハンドレンジなどを見てみます。

結果は以下の通り。

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結果へのリンク

用語の説明は以下の通りです。

  • Player:プレイヤーのポジション
  • Stack:スタック量
  • Push%:オールインすべきハンドレンジ
  • EQPre:このハンドが始まる前の期待値
  • EQPost:このハンド後の期待値(SBとBBはブラインドを支払うので下がる)
  • EQDiff:ハンド前とハンド後の期待値の差
  • PU:(プッシュ)オープンオールインすること。
  • CA:(コール)オープンオールインにコールすること。
  • OC:(オーバーコール)オープンオールインにコールが入っている状態でコールすること。
  • Range:ハンドレンジ。

このナッシュ表からわかるのは、

  • ボタンは22.8%のハンドレンジでプッシュしなければならない
  • SBはそれに対して5.9%のハンドレンジでコールしなければならない
  • BBはそれに対して0.9%のハンドレンジ(KKかAA)でオーバーコールしなければならない
  • ボタンのプッシュにSBがフォールドした場合、BBは8.4%のハンドレンジでコールしなければならない
  • ボタンがフォールドした場合、SBは68.3%のハンドレンジでプッシュしなければならない
  • SBのプッシュにBBは22%のハンドレンジでコールしなければならない

今回の例であげた状況では、ナッシュ均衡となるオールインすべきハンドレンジとコールすべきハンドレンジは上記のようになります。

ボタンがプッシュすべきレンジは22.8%とそれなりのレンジですが、SBのコールレンジは5.9%と非常に狭くなっています。それにさらにオーバーコールすべきBBのレンジはKKとAAのみです。

ボタンがフォールドした時のSBのプッシュレンジは68.3%と非常に広くなっています。そしてBBのコールレンジは、SBのプッシュレンジに比べればもちろん狭いですが、22%と、それなりのレンジでコールしなければなりません。

具体的に例にすると

  • ボタンはJ9sならオールインしなければならない
  • その時SBはAToなら降りなければない
  • BBは77ならそれにコールしなければならない

ナッシュ均衡表のレンジでは上記のアクションが正しいアクションになります。

この表を見て

「SBとBBのコールレンジすげー狭いのならボタンでとにかくなんでもプッシュすればスチールできるじゃん!」

というのは大間違いです。

ナッシュ均衡その1でも説明しましたが、ナッシュ均衡というのはお互いがお互いの戦略を知っている場合の戦略なのです。

ボタンのプッシュレンジがもし100%だとして、それをSB、BBが知っていた場合、コールレンジを調整されてしまい、ボタンの期待値はマイナスとなってしまいます。

あくまでボタンのプッシュレンジは22.8%であり、をそれをSBとBBが知っている(ボタンもSBとBBのコールレンジを知っている)、という状況だからこそ成立しているのです。

ビッグスタックがいる場合、全員ショートスタックの場合、一人だけショートスタックの場合など、いろいろなシチュエーションでシミュレーションしてみましょう。

ナッシュ均衡表通りのプレイが最強なのか

最も利益を生むプレイではありませんが、最も負けないプレイと言えます。

ジャンケンのナッシュ均衡はグーチョキパーを3分の1ずつ出すことで、誰にも負けない戦略ですが、誰にも勝ち越すことはできません。ちょっとでも割合を変更し、そこに相手に付け込まれる(弱点を突かれる)と搾取(Exploit)されます。

また、何度も言いますが互いにナッシュ均衡を理解しており、且つ、お互いが「相手の戦略(レンジ)を把握している」場合でないと意味がありません。

あなたがSBで後ろにフィッシュのBBがいたとします。ここでナッシュ表通りのプッシュレンジでプッシュしても、相手のコールレンジがナッシュ表とはまったく違うのであれば、あなたのプッシュレンジは正しいものではないかもしれないのです。

お互いにあと10BBしかないとして、BBがルースなフィッシュで、コールレンジが広いのであれば、あなたはプッシュレンジを少しタイト目にすることで期待値を上げれます。

BBがタイトすぎるフィッシュであれば、あなたはプッシュレンジを広げて、スチール多用したほうがいいかもしれません。

逆に、相手があなたのことをルースである、と考えていた場合、相手のコールレンジは広いでしょう。それを知ったあなたは、プッシュレンジをタイト目に調整します。

もしくは相手があなたのことをタイトだ、と考えていた場合、相手はコールレンジを狭めるでしょう。それを知ったあなたはルースにプッシュすることで高いスチール成功率を得ることができます。

このように、本来は、相手のレンジに合わせて自分のレンジを調整することで期待値をあげるべきなのです。

こうした、相手のレンジの読み合いが極限までいきついた先にあるのがナッシュ均衡です。

ナッシュ均衡にいきつくと、もうそれ以上戦略(レンジ)を変更すると、変更した側の期待値が下がってしまうため、互いにナッシュ均衡通りにプレイするようになります。

ナッシュ均衡はいつ使えばいいのか

上の項でも書きましたが、望ましいのは相手のレンジにあわせて自分のレンジを調整することで期待値をあげることです。

しかし相手のプレイスタイル(レンジ)がわからない、ということもポーカーをしていればよくあることです。

そんな時にナッシュ表通りのレンジでプレイすることは間違いではありません。

相手のレンジによっては、期待値がマイナスになることもあればプラスになることもありますが、被害は最小限におさえることができます。

相手を(実はタイトなのに)ルースだと勘違いして自分のレンジを調整した場合損失を被りますし、逆に相手を(実はルースなのに)タイトだと勘違いしても同じです。

そうした勘違いによる損失を最小限に留めて、且つ相手にこちらのレンジによる弱点に付け込ませないのがナッシュ均衡です。

ポーカーをしていて、相手のレンジをこちらが把握しており、相手はこちらのレンジをよくわかってない、そう思える場合は相手のレンジによって自分のレンジを調整しましょう。

もし相手が自分よりもレベルが上で、こちらがどのようなレンジを選択しても相手にそれに対応される、と考える場合は、ナッシュ表通りのレンジでプレイしましょう。

そうすることで、たとえ相手がフィル・アイビーでも搾取されないプレイが可能です。

最後に、ナッシュ均衡を使ったテキサスホールデム全体(プリフロップからリバーまで)の最適解というのは理論上存在しますが、実用は現実的ではありません。

  • プレイヤーが複数いる
  • ベットするチップの額(戦略)のパターンが多すぎる

などの理由から、解を導き出すには計算が複雑すぎるのです。

ナッシュ均衡はあくまでプッシュオアフォールドの状況で使うようにしましょう。

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